熱帯低気圧接近 洪水備え、大宜味・大保ダムで事前放流

 沖縄総合事務局は4日、宮古島の海上にある熱帯低気圧の接近に伴う洪水に備え、事前放流を大宜味村の大保ダムで実施した。降雨が少ない状況でも、大保ダム下流の大保川では水量が徐々に増加する。他ダムでも事前放流の可能性があり、「ダム下流の河川には近づかないよう注意して」と呼び掛けた。

 事前放流は想定を超えた降水に備えるために貯水量を減らす対応。各ダムは事前放流の基準となる降雨量を設けている。大保ダムの4日正午までの貯水率は98.3%。熱帯低気圧の接近で1日当たり92ミリを超える降水を予想し、放流した。

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