【競歩】男子50キロ 10人以上が離脱も日本記録保持者の川野は6位入賞

川野(中央)は日本人再先着となる6位入賞を果たした(ロイター)

6日朝に行われた陸上男子50キロ競歩(札幌)で、メダル争いを繰り広げた日本記録保持者の川野将虎(22=旭化成)が6位に入賞した。

日本からは川野の他、丸尾知司(愛知製鋼)と勝木隼人(自衛隊)が出場。午前5時30分のスタート直後は後続集団から追いかける展開となった。

川野と丸尾は2位集団からチャンスをうかがい、20キロ通過時点で先頭集団に入った。だが30キロ過ぎにダビト・トマラ(31=ポーランド)が飛び出し単独首位に。5人の2位集団に残り続けた川野だったが、46キロ過ぎから徐々に離されていく。スタート時点で25度だった気温は次第に上昇し、8時の時点では29度に。棄権や失格で10人以上が離脱する過酷な環境で、嘔吐する場面もあった川野は苦しそうな表情を浮かべながら持ちこたえたが、メダルに手が届かなかった。最終的にトマラが金メダルを獲得した。

日本勢では2016年のリオデジャネイロ五輪で荒井広宙が銅メダルを獲得したが、24年パリ五輪では競技が実施されないことが決まっている。

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