水族館の飼育員を独り占しちゃおう 夏休みの自由研究をサポート

東京スカイツリーの麓にあるすみだ水族館は、夏休みの子どもたちの自由研究を手助けする企画を始めました。

すみだ水族館が小学生を対象に始めたのは「夏の自由研究 超サポート制度」です(=※すでに申し込みは終了しています)。子どもが興味を持った生き物について飼育員が詳しく教えてくれて、観察も一緒にしてくれるというものです。

この日の企画「ペンギンの時間」に参加したのは、墨田区に住むあおいちゃん、小学2年生です。「ペンギンの時間」を選んだ理由についてあおいちゃんは「ペンギンの本を見て、ペンギンをもっと知りたくなったから」と応募した理由を話しました。

"教室”でペンギンの生態について勉強している中、飼育員が取り出したのは、容器に入った「ペンギンの羽」です。飼育員から「ペンギンのにおいをかいでみる?」と聞かれ、あおいちゃんは初めてペンギンのにおいをかぎました。「くさい?」と尋ねる飼育員に対しあおいちゃんが小さくうなずき微妙な表情を見せると、館内は笑いに包まれました。

続いて水族館の展示スペースを通って向かったのは、飼育員しか入れない場所=バックヤードです。そこに現れたのは、ことし5月に生まれたばかりの赤ちゃんペンギン「ももは」です。ここでは「ももは」に協力してもらい、ペンギンがどのぐらいのスピードで歩くのか測定しました。

サポート制度ではこの後もさまざまな観察や実験を行い、専門の飼育員が付きっきりで子どもたちからの疑問に答えてくれます。およそ90分にわたる楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。あおいちゃんは「大人のペンギンは結構歩くのが遅くて、赤ちゃんペンギンは結構歩くのが速かったので面白かった」と、自由研究の貴重な体験をまとめました。

"教室”ではアクリル板を設置し、飼育員はマスクやフェースガードを着け、感染症対策をしっかりと行った上でサポートしています。すみだ水族館の広報担当・山口亜矢子さんは今回の取り組みについて「すみだ水族館の生き物に近づきもっと知ってもらうことで、好きになってもらえたらと思った。感染症対策は気を付けているので、安心して声を掛けてもらえたら」と話しています。

© TOKYO MX