頭が重すぎたのか…金正恩総書記の後頭部に湿布が! 朝鮮伝統「薬草木枕」の副反応との指摘も

金正恩総書記(ロイター)

コロナ禍を理由に五輪加盟国で唯一、東京五輪をボイコットした北朝鮮の金正恩総書記に異変が起きている。5月上旬から1か月にわたり動静報道が途絶え、6月上旬には少し痩せて公の場に現れた正恩氏。最近は活発に重要会議へ出席していたが、先月24~27日の軍指揮官講習会では、後頭部に手のひらほどの湿布薬のようなものを貼って演説する姿が、朝鮮中央テレビで何度も映し出された。演説の後半は“貼り薬”を取っていたが、そこには青あざのような痕が。

韓国メディアは専門家の話として「腫れ物か脂肪腫を除去した痕か?」と報じた。一方、韓国の情報機関・国家情報院はさる3日、「健康異常の兆候はないと判断している」「傷痕もない」と国会で報告している。

正恩氏はこれまで、2014年と17年に足を引きずる様子が、15年と19年には手に包帯をしているのが確認された。昨年5月には何らかの心疾患がうわさされ、死亡説まで流れた。健康不安説が頻発する背景にあるのが肥満の問題。その体重は最大140キロもあったとされ、酒とたばこもかなりたしなむため、糖尿病や高血圧といった複数の基礎疾患があるといわれている。

今回の青あざは、何かにぶつけてできたようにも見えるが、あるベテラン北朝鮮ウオッチャーは否定的。「伝統の健康グッズ『木枕』を使っていて、就寝中に枕の角が当たってあざができたのでは」と指摘する。

木枕とは読んで字のごとく角材を枕にしたもので、李氏朝鮮時代(14~19世紀)の両班(貴族的支配階級)たちが好んで使ったとされる。北朝鮮の対外宣伝サイトでも以前、薬草を木に練り込んだ「治療用木枕」の開発をPRしていた。頸椎ヘルニアに効果があるとされ、正恩氏も同様の症状を木枕で解消しようとし、頭の重みから内出血ができた可能性がある。

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