卓球日本男子、銅メダル獲得へ王手 張本智和がエース対決制す<東京五輪団体戦>

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

6日、東京五輪卓球競技の男子団体3位決定戦、日本と韓国が対戦した。銅メダル獲得へ向け大事な1番ダブルスを先取した日本は、2番で張本智和(木下グループ)がゲームカウント3-1で勝利した。

張本智和vs張禹珍

1番ダブルスで水谷隼(木下グループ)/丹羽孝希(スヴェンソン)が会心のプレーを見せて先取した日本。

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ITTF

2番シングルスに登場したのは張本だ。男子シングルスではベスト16で敗退するも、男子団体準決勝のドイツ戦ではドミトリ・オフチャロフ、パトリック・フランチスカと強敵を打ち破り、徐々に本来の調子を取り戻し始めている。

対するは韓国の張禹珍。2013年の世界ジュニア男子シングルス優勝、ダブルス準優勝と衝撃のデビューを果たし、2018年世界卓球では日本戦で勝利し、チームに白星をもたらした剛腕だ。

写真:張禹珍(チャンウジン・韓国)/提供:ITTF

直近は2020年の男子ワールドカップでは張本が4-3勝ち、ITTFファイナルでは張禹珍が4-3勝ちとほぼ互角の成績を残している。

2番シングルスは接戦に

1番ダブルスを奪った勢いのまま、張本が第1ゲームは強気なプレーを見せ、11-7とあっさりと奪う。しかし、第2ゲームは張禹珍の勢いに押され、ゲームカウントは1-1に。

第3ゲーム、ストップからの展開が多かった張本が1本チキータを叩きこみ流れが変わる。先にゲームポイントを握った張本は10-9リードの場面でタイムアウト。デュースにもつれるも、張禹珍のチキータを張本がカウンターで決め12-10と大事な第3ゲームを奪った。

第4ゲームも張本の勢いは止まらない。張禹珍のフォアを突くボールを張本が何球か送ったことで、バック側へのボールも決まり始める。そのまま突き放した張本がゲームカウント3-1で勝利した。

これで銅メダル獲得まであと1勝とした日本は、3番シングルスで丹羽孝希(スヴェンソン)が鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)と対戦する。

男子団体3位決定戦

日本 2-0 韓国

〇水谷隼/丹羽孝希 3-1 鄭栄植/李尚洙
11-9/8-11/15-13/11-5

〇張本智和 3-1 張禹珍
11-7/8-11/12-10/11-7

丹羽孝希 – 鄭栄植

水谷隼 – 張禹珍

張本智和 – 李尚洙

文:ラリーズ編集部

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