グラミー賞が方針 来年は男女平等や多様性を保証 公平さ目指した契約の補遺を8・16発表へ

来年のグラミー賞は、男女平等や多様性を保証する条項「インクルージョン・ライダー」を踏まえ開催されるという。主催のザ・レコーディング・アカデミーは、あらゆるレベルでの公平さと包括性をを目指した契約の補遺を来月16日に発表予定だ。

同協会CEOのハーヴェイ・メイソンJr.氏はこう声明を発表している。「(反人種差別団体の)カラー・オブ・チェンジやインクルージョン・ライダーの共著者の方々と一緒に仕事ができることを名誉に思います。多様性と包括性を増す音楽コミュニティのため公平な業界基準を設ける記念すべき1歩を我々は踏み出します。このアカデミーの変化の旅路の中でしてきたあらゆる選択は、この業界の多様化を念頭に置いてきました。業界全体における包括性を促す環境作りに力を注いできましたし、我々の努力が音楽コミュニティの仲間たちにとって良い例となることを期待しています」

今回、補遺となるものは「制作会社が採用、オーディション、面接、ステージ及びオフステージでの人員に関して、歴史的及び組織上今まで業界から排除されてきた人々を積極的に雇用する契約上の義務」と説明されている。

「インクルージョン・ライダー」の共著者で人権弁護士のカルパナ・コタガリ氏は「グラミー賞の中にインクルージョン・ライダーを入れることは、排除と過小評価の歴史を長く続けてきた業界に多大なインパクトを与えることになるでしょう。インクルージョン・ライダーの強さはその適応性と柔軟性にあります」

一方カラー・オブ・チェンジのプレジデント、ラシャド・ロビンソンはこうコメントを残している。「エンターテイメント業界には人種に関する排除を生み出す不文律のルールが多数あります。社会を変えるにはそのルールを変えなくてはいけません。このインクルージョン・ライダーのルールはグラミー賞における雇用の伝統を変え、包括性が当然のものとなることでしょう」「ザ・レコーディング・アカデミーとの協力を誇りに思います。共に力を合わせ、インクルージョン・ライダーの実施を通し、エンターテイメント業界のリーダーたちに影響を与え、公平を目指す闘いに参加していただくことを願っています」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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