【レスリング】金メダル向田真優の婚約者がナマ告白「僕たちの関係には賛否両論ある」

気合を入れる志土地コーチ(左)と向田

東京五輪レスリング女子53キロ級で悲願の金メダルを獲得した向田真優(24=ジェイテクト)を支えてきた婚約者の志土地翔大コーチが歓喜の涙にくれた。

試合後、目を真っ赤に腫らして取材エリアに来た。歓喜の瞬間は「ホントにホッとした。それしかないです」と第一声。0―4から逆転した試合内容には「今までの真優であれば、あそこでズルズル…盛り返してもダメかなって部分が多かったと思いますが、真優の今までの頑張りを見ていたので、絶対にいけると思って送り出しました」と振り返った。

ここまで二人三脚で奮闘してきた。何度も「真優を信じる」と連呼した志土地コーチ。向田と歩んできた道について「僕たちの関係は賛否両論あると思いますし、その中で僕はセコンドに入れるようになったことはレスリング協会、スタッフ、皆さんの理解があった」としみじみと話した。

さらに「泣くつもりはなかった」と苦笑しつつ「金メダルだけを目標にやってきた。正直、0―4で折り返した時は〝このまま生きていけるのかな〟って弱気になった。それを真優がはね返してくれて涙が出ちゃいました」と話した。

試合後には肩車をする構想もあったが、新型コロナウイルス禍で開催した五輪の状況を考えて自粛。向田と話し合って「僕らの喜びよりもまずは開催してくださったことに感謝を伝える」と派手はパフォーマンスは封印したという。

今後の入籍については「メチャメチャ気持ち良くいけそうです」と最高の笑顔。日取りは「みんなと相談しながらいつが一番いいか、ジンクスも考えながら決めたい」と話した。涙と笑顔――。様々な感情を織り交ぜ、最高の瞬間を迎えた。

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