吉田麻也 最後まで主将の務め…後輩たちに「A代表で会えるのを楽しみにしている」

落胆する堂安を励ます吉田(奥)

東京五輪サッカー男子日本代表DF吉田麻也(32=サンプドリア)が、最後まで主将の務めをまっとうした。

オーバーエージ(OA)で参加し、主将としてピッチ内外でチームを引っ張ったが、メキシコとの3位決定戦(6日、埼スタ)に1―3で敗れて4位に終わった。同じくOAで出場し、主将を務めた2012年ロンドン五輪と同じ結果となってしまったが、試合後の円陣では「胸を張って帰ろう」などとチームメートに呼び掛けた。

吉田は「今日は完敗だった。メキシコが勝ちに値する戦いをしたと思う」と相手をたたえるしかなかった。その上で若きチームメートには、今後の重要性を説いた。「サッカー人生はこれからも続くし、9月からW杯最終予選も始まる。チームでポジション奪ってA代表で会えるのを楽しみにしている」。五輪世代がいかに多くA代表に入っていけるかが、W杯での躍進に直結するだけに、言葉に力がこもった。

もう東京五輪自体の悔しさは晴らすことはできないが、吉田は「(カタール)W杯で力を示したい」。アジア最終予選を突破し、本番では日本サッカー史上初のベスト8以上を見据えた。

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