ウクライナ・キエフ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- UAVita Systems（ユーエイヴィータ・システムズ）は、世界の航空業界で初めて、2つの大都市間で商用荷物を自律ドローンにより配送し、歴史的偉業を成し遂げました。
ノバ・ポシュタによるUAVita製DISCOVERY D-80（ディスカバリーD-80）ドローンの商業飛行は、ウクライナの2大都市であるキエフとハリコフの間を移動し、離陸から着陸までの距離が480kmで、配達用の小荷物5個を積載していました。この飛行は、離陸からウェイポイントナビゲーション、着陸まで完全に自律的に行われ、人口密集地、インフラ施設、制限空域を避けながら、複数の河川や幹線道路を横断しました。
飛行のための空域は、地元の航空管制機関、州の航空サービス部門、幾つかの軍当局によって確保されました。飛行はUAVitaのウクライナ現地企業Aerodroneによって行われました。
UAVitaのユーリ・ペデリーCTOは、次のように述べています。｢飛行は厳密に計画通りに行われました。ノバ・ポシュタはその結果に大変満足していました。」
DISCOVERYの平均対気速度は時速100キロで、高度300メートルを飛行しました。総飛行時間は4時間45分で、追い風のおかげで予定よりまる1時間早まりました。
ノバ・ポシュタのオレクサンドル・ブルバ最高経営責任者（CEO）は、次のように述べています。｢荷物を積載した商用UAVが480kmの距離を飛行したのは世界初です。ノバ・ポシュタ以外に、こうした飛行を成し遂げた物流企業はほかにありません。私たちの計画は、同じ距離をカバーするための飛行時間を3時間に短縮し、ドローンによる荷物配送の規模を拡大して、お客さまにとってより少ない負担で利用できるようにすることです。」
ノバ・ポシュタとUAVitaは、次回の自律型小荷物配送試験の飛行を、8月下旬にキエフ市とリヴィウ市の間で実施します。最終的な目標は、UAVitaの次世代ドローンを導入することで、飛行時間をさらに一層短縮することです。
ペデリーは、次のように説明しています。「従来のドローン配送のほとんどは、数キロ以内のラストワンマイル配送に着眼するものでした。UAVitaは飛躍を成し遂げ、都市間の荷物配送技術を開発しました。この能力は、緊急性の高い高額な荷物を、特に陸上輸送では到達が困難な遠隔地に輸送する際、柔軟性を高めます。ラストマイルと都市間配送を組み合わせることで、物流チェーンをさらに自動化し、宅配会社の運営経費を最適化することができます。」
ノバ・ポシュタはウクライナの民間郵便・宅配企業であり、ウクライナ市場における物流のリーダー企業として、個人・企業向けに文書・貨物・小荷物の速達サービスを提供しています。同社は、8500店以上の支店と6700個以上のロッカーを通じ、また顧客の物理的な住所に配送しています。2020年にノバ・ポシュタはウクライナ全土で3億1800万件以上の配送を行いしました。
UAVitaは、専用の固定翼大積載量自律型ドローンの設計・製造のほか、インテグレーション事業を行っています。UAVitaのDISCOVERY D-80ドローンは最近、クリプト・ラブズ・ドローンXチャレンジ2020で優勝しました。DISCOVERYは、最大積載量80kg、ノンストップ飛行時間10時間ないし1000kmを実現した業界有数のドローンです。UAVitaは、最大積載量340kg、ノンストップ飛行時間30時間ないし4500kmの次世代固定翼ドローンを投入する手はずです。
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