中上貴晶「シーズン後半戦のスタートとしてはいい一日」/MotoGP第10戦スティリアGP初日

 8月6日、2021年シーズン後半戦のスタートとなるMotoGP第10戦スティリアGPがオーストリアのレッドブル・リンクで開幕し、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が初日総合トップタイムをマークした。

 レッドブル・リンクでは前日まで雨が降っていたものの、金曜日のフリー走行1回目は、青空が広がる絶好のコンディションで始まった。中上は走り出しから好調で、コンスタントに1分24秒台のラップを刻んでいく。

 最初の走行ではフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤを選択。5週間ぶりに乗るマシンのフィーリングを確認しながら走行を行った。そして、セッション終盤には、ミディアムの新品タイヤを前後に装着し、アタックを開始。1分23秒台を2周連続で刻んだあと、最終ラップにマークした1分23秒805で首位に浮上した。

 午後のフリー走行2回目は、小雨のためにウエットコンディションとなり、レインのセッティングとレインタイヤの確認で1分33秒658をマークし17番手となっている。結果、午後はウエットとなったため、午前に記録した1分23秒805で総合トップとなった。

 中上は2020年のオーストリアGPで予選10番手、連戦となったスティリアGPでポールポジション争いを繰り広げて2番手に入っている。今年はスティリアGPからオーストリアGPへと続く2連戦となっているが、スティリアGPでの2年連続のフロントロウ獲得と今季初のポールポジション獲得を期待したい。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(フリー走行1回目:1番手/フリー走行1回目:17番手)
「夏休み明けの大会初日にトップタイムをマークすることができてうれしいです。FP1は新品タイヤで1分23秒台を2周連続でマークすることができたし、ユーズドタイヤでも安定したペースを刻むことができました。シーズン後半戦のスタートとしてはいい一日となりました」

「FP2はセッション開始直前に雨が降り始めてウエットコンディションになりました。今週は天候が不安定なのでウエットコンディションの確認のためにコースにでました。セッション終盤にかけてあっという間に路面は乾いて行きましたが、そのまま走り続けました。ドライ、ウエットともに全体的によかったと思います。予選、決勝にむけて、明日のFP3とFP4は、マシンのセットアップに集中します」

2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

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