力強い作品にメッセージ 「キッズゲルニカ」開幕 長崎・爆心地公園そば 31日まで

子どもたちの色とりどりの絵画が並ぶキッズゲルニカ=長崎市、下の川

 平和への願いを込めて国内外の子どもたちが描いた大型絵画を飾る「平和の祈りキッズゲルニカinながさき~国際子ども平和壁画展~」が6日、長崎市松山町の爆心地公園そばの下の川で始まった。31日まで。
 キッズゲルニカは、スペインの画家ピカソが手掛けた反戦壁画「ゲルニカ」と同じ縦3.5メートル、横7.8メートルのキャンバスに、子どもたちが絵を描くプロジェクト。平和発信のイベントを8月9日前後に展開する「長崎平和アートプロジェクト(ナヘア)」の一環として長崎親善人形の会「瓊子の会」(山下昭子会長)が開き、15年目。
 今年は市内五つの放課後児童クラブの作品など10点を展示。大きな手のひらや虹をあしらった絵など、どれものびのびと自由に描かれている。東日本大震災の被災地・宮城県で長崎市出身の奥村志都佳さん(52)が企画し、赤ちゃんから大学生まで約100人が平和や希望をテーマに手形や指で描いた作品も飾った。
 山下会長は「子どもたちの力強い作品に込められた純粋なメッセージを感じながら、平和について考えてほしい」と呼び掛けた。

© 株式会社長崎新聞社