【陸上】途中棄権のリレー侍 走順とサニブラウンの名前が上がらなかった背景

無念の途中棄権となった

東京五輪陸上男子400メートルリレー決勝(6日、国立競技場)、日本は1走の多田修平(25=住友電工)から2走の山県亮太(29=セイコーに)バトンパスがつながらず、無念の途中棄権に終わった。

今回は予選、決勝ともに多田、山県、桐生祥秀(25=日本生命)、小池祐貴(26=住友電工)の走順だった。日本陸連の土江寛裕短距離強化コーチによれば、当初から1、2走は固定し、3、4走に関しては桐生の右足の状態などを踏まえて最終的に判断したという。

一方、100メートル前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)は最後まで名前が挙がらなかった。2019年世界選手権ではアンカーを務め、37秒43の日本新と銅メダル獲得に貢献。しかし、約1年8か月実戦から遠ざかり、6月の日本選手権では100メートル6位、200メートルを棄権していた。

五輪では200メートル代表に選出されたが、土江コーチは「万全じゃないということで(所属チームに)戻して、できる限り五輪に向けた準備をしてほしいということを(担当の)レイダー・コーチに話した」と説明。また、開幕後に一度だけ「3走・桐生、4走・ハキームのパターンでやって、(本番の)200の結果を見てどうしようか考えていた」

だが、サニブラウンは200メートルで予選敗退に終わり、リレーメンバーに加わることはなかった。

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