【新型コロナ】米CDC「デルタ株へのワクチン効果低い」国内調査結果公表

 米疾病対策センター(CDC)は現地時間の6日、デルタ株に対するワクチンによる感染防止効果が低下していることを示す、西部コロラド州での調査結果を公表した。調査によると重症化例、死亡例も多かったとしており、デルタ株の毒性の強さを示すエビデンスとして注目されそうだ。

州人口3%未満の地域が州内のデルタ株感染者の半数以上

 CDCは4月下旬から感染者が急増した西武コロラド州メサ群の感染者動向を調査した結果を公表した。4月下旬から急増した感染者は、6月の終わりにはそれまでの倍にまで増え、州全体の3%に満たない人口しかないメサ群でのデルタ株の患者が、州全体の半数以上を占める状態になっていたという。

 またメサ郡ではワクチンの感染防御率が78%で、コロラド州の他地域における数値89%を下回っており、同郡におけるデルタ株の患者数から考えれば、ワクチンのデルタ株に対する感染防止効果が低下していると考えられるという。

 さらに同郡は州内で最も重症例、死亡例が多かったことも分かっており、デルタ株が他の変異株よりも毒性が強いことを示唆している。

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