『レッドアイズ』最終決戦。高嶋政伸もビビった亀梨和也の迫真の演技

亀梨和也主演ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』Blu-ray&DVD BOXが7月28日に発売された。本編映像(約460分)の他、特典映像として、スペシャルメイキング映像(77分)、SNS告知動画集(4分54秒)、通信指令センターの声を担当した声優・下野紘のスペシャルインタビュー映像(4分48秒)を収録。なかでも、スペシャル映像は、全10話に出演したゲスト俳優のインタビューを順に紹介しながら、同作品の制作過程の一部がわかり見ごたえがある。

はじめは不安だった小牧要役(松村北斗)

 『レッドアイズ 監視捜査班』は、凶悪な連続殺人犯「青いコートの男」を突き止めるサイバークライムサスペンスで、物語は常に張り詰めた緊張感がある。その中で異色なのが、若き天才ハッカー、小牧要(SixTONES/松村北斗)だ。

「自分だけのびのびやって、(周りの雰囲気を)崩していくのが怖かった、遠慮はしたくなかったが、正直気にはなった」とという松村だが、その不安を軽減したのは、何かと反発し合う長篠文香(趣里)とのやりとり。「趣里さんが小牧面白いねと言ってくれてので、最初はそれに助けられていた。カチッとした長篠さんとのコントラストをという思いもあって、助かってた」と話している。一方、長篠(趣里)は、「(松村さんは)新鮮なお芝居をされる方なので、それに純粋に反応していけばいいという感覚がありました。すごく楽しかったです」と、絶妙なコミュニケーションが取れていた様子。

松村北斗の思い入れのある逮捕のシーン

先が読めないストーリーの中で、キャスト全員が、誰が真犯人で内通者なのか、先に何が待っているのかわからないまま進んだ撮影。松村自身も、自分自身が結末にどうかかわってくるのかわからず「もしかして小牧が犯人?内通者なのかもしれない、そういう未来が待っていたとしても、含みを持たせないお芝居にした方がいいんだな」と思いながら演じていたという。

松村が最も思い入れのあるシーンは第6話。大学時代の可愛がっていた後輩・悠香(森田望智)が犯人と共犯になったことを小牧に打ち明けるところから、小牧自身の手で彼女に手錠をかけるシーンだ。「一番テストが決まらなくて、2人で現場の方に迷惑をかけた、もう2回は撮れないみたいな、お芝居をした実感があった」と、演技の難しさと同時に楽しさを肌で感じたようだ。

伏見響介(亀梨和也)の普通じゃない運動神経

ドラマの見どころのひとつで、評判が良くシーンが増えたという亀梨のアクションは共演者も絶賛している。

「亀梨さんのアクションの動きの入りが早く、さすがだなあと思った。その場でどんなに難しいアクションも教えられてすぐに撮影に臨めるし、その姿が様になっていて、いつも惚れ惚れと見てました」と、亀梨とコンビでアクションに挑戦した湊川由美子役のシシド・カフカ。

9話の長いアクションシーンのワンカット撮影は、難易度が高いにも関わらず諸事情により別な日にリハーサルができず、当日動きを確認しながら撮影が行われたという。嘉吉貞人役の三元雅芸は、「カメラマンと役者がタイミング、呼吸を合わせてやるのは大変だけど達成感もひとしおだった。亀梨くんの運動神経が普通じゃない」と話した。

とにかく、犯人らしい人物を追いかけて走るシーンが多かった亀梨。「体力がある、最後までスピードが落ちないし身体もキレキレ」と、他の共演者からも驚きの声があがった。

犯人・高嶋政伸と対峙する亀梨和也の鬼気迫る目

 最終話の山場は、伏見(亀梨)が2人の子どもを身ごもっていた恋人を殺した犯人・鳥羽(高嶋政伸)に馬乗りになり、首を絞め殺めようとするシーンだ。そのシーンを目の当たりにした佐久本宝(下関悟役)は「(高嶋と亀梨の)2人の役者の壮絶なお芝居のバトルを肌で感じられたのがすごく楽しかった。自分は死んでいたがずっと鳥肌が立っていて、生き返ってお芝居に混ざりたいと思うくらい、お芝居の勉強になった最高の現場」と興奮気味に感想を述べた。

 「亀梨さんの目は本当に半端じゃないくらい鋭くて、ビビってセリフがでてこなくなるくらいの気迫だった。ただ、じっと見ていると、その鋭い目の中に何とも言えない人間味のあるやさしさ、懐の深さを感じた」と、首に手をかけられた高嶋も話した。様々な役柄を演じているベテラン俳優の高嶋も、亀梨の凄味のある表情、演技に驚いたようだ。 

『レッドアイズ 監視捜査班』は、体力的にも過酷な撮影が多いシリアスなドラマながら、スペシャルメイキング映像には、キャストの和やかな表情や笑顔が収められている。なかでも、伏見響介ではない亀梨のやわらかな笑顔がたくさん見られた。

また、演出家や監督に自分の思いを話す亀梨のプロフェッショナルな姿や、共演経験のある木村祐一、古屋隆太、忍成修吾らと一緒のシーンも、お互いに信頼関係と親愛関係がうかがえる。

亀梨は、NHKドラマ『正義の天秤』(9月25日スタート、土曜午後9時)の主役、松村北斗は映画『劇場版 きのう何食べた?』(11月3日ロードショー)の出演が決まっている。『レッドアイズ 監視捜査班』Blu-ray&DVD BOXとあわせてチェックしたい。

〈ライター/佐藤ジェニー〉

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