ラウル・フェルナンデス、テック3KTMからMotoGP昇格。2022年はガードナーとルーキーコンビ

 8月7日、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦しているKTMは、現在Moto2クラスに参戦しているラウル・フェルナンデスを2022年にテック3KTMファクトリー・レーシングからMotoGPクラスに昇格させると発表した。

 フェルナンデスは、2016年にMoto3クラスからロードレース世界選手権デビューを果たしたスペイン人ライダーだ。それから、5年間はMoto3クラスに参戦し、2020年は2勝を含む4度の表彰台を獲得し、ランキング4位となった。

 2021年はレッドブル・KTM・アジョでMoto2クラスに参戦しており、前半の9戦で3勝を含む6度の表彰台に上りランキング2位につけている。そんなフェルナンデスがKTMと契約して来季はテック3KTMファクトリー・レーシングでKTM RC16に乗ることが決まった。

 チームメイトは今季と変わらず、ともにMotoGPクラスにステップアップするレミー・ガードナーとなる。レミー・ガードナーは1987年にWGP500ccクラス王者を獲得し、レジェンドに登録されているワイン・ガードナーの息子であるオーストラリア人ライダーだ。

 2022年のKTMの布陣は、『レッドブルKTMファクトリー・レーシング』がブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラ、『テック3KTMファクトリー・レーシング』がレミー・ガードナーとラウル・フェルナンデスとなる。

 そのため、現在テック3KTMファクトリー・レーシングのライダーであるダニロ・ペトルッチとイケル・レクオーナはチームを離れることが決定した。

2021Moto2:ラウル・フェルナンデス、レミー・ガードナー(レッドブル・KTM・アジョ)

「正直なところ、今年も来年も、KTMからのチャンスを得られたことをとても嬉しく思っている」とフェルナンデス。

「Moto2では多くのことを学び、楽しんでいるが、MotoGPに参戦するチャンスを得ることができて、とても感謝しているよ。このクラスに来ることは、どんなライダーにとっても夢なんだ」

「今、最も重要なことは、今シーズンに集中し、最終戦まで自分の持てる力をすべて出し切ってチャンピオンを目指すことだ。もしそれがうまくいかなかったとしても、すべてのことには理由があるから、ポジティブに考えなければならないね」

「今年は(Moto2の)ルーキーだったので、このチャプターを閉じて、2022年に向けて再出発したいと思う。バイクの良いフィーリングを見つけたいし、何よりも楽しむことを目標にしている」

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