渾身の投球で無失点リレーをつないだ。東京五輪・野球の決勝、米国戦（横浜）が７日に行われ、６回から救援登板した千賀滉大投手（２８＝ソフトバンク）が１イニングを投げて無失点と好投した。
先発・森下が５回無失点と見事なゲームメークを果たすと、１点リードの６回から２番手としてマウンドに上がった千賀。なんとしてもリードを守り切りたい右腕は、まさかの２四死球で二死一、二塁のピンチを招いたが、続くウエストブルックを見事捕邪飛に打ち取り危機を脱出。女房役・甲斐が捕球の感触をかみしめるかのように強くミットを握りしめると、千賀も安どの表情を浮かべていた。
降板後には「力み過ぎましたが、０点で抑える気持ちだけで投げました。今日は０点で抑えることだけがすべてなので、そこは良かったです」と率直な心境も明かした。
万全の状態ではない中でも、しっかりと結果を残した右腕。故障明け間もないながらも、今大会は２試合で計３回を投げて１安打無失点、６奪三振と好救援を続けるなど、リーグを代表する好投手の意地を見せた。
