<レスリング>「レスリングを愛する人たちが一致団結して頑張ってくれた」…日本協会・福田富昭会長

 

 2021年東京オリンピックは、1964年東京オリンピック以来の金メダル5個を獲得。男子グレコローマンでは、1984年ロサンゼルス大会以来のメダル複数個を獲得するなど、歴史的な大会となった。

 2003年に福田富昭会長が就任して以来、2004年アテネ大会=2個、2008年北京大会=2個、2012年ロンドン大会=4個、2016年リオデジャネイロ大会=4個と、5大会連続で金メダルを獲得。その数を増やしていく快挙を達成した。

 東京大会の金5個が確定した直後、福田会長に聞いた。


 ――前回のリオデジャネイロ大会の金4個を上回った。今のお気持ちは?

 福田「本当によかった。すばらしい結果だ。選手、監督、コーチがみんなまとまって、よくやりました。本当に感謝している」

 ――リオデジャネイロ大会からここまでに、協会の屋台骨を揺るがされるようないろんな出来事がありましたが。

 福田「いろいろありましたね(苦笑)」

 ――それでも、リオデジャネイロ大会以上の成績を残せた要因は?

 福田「みんなが、オリンピックの金メダルを目標に、まとまってくれたことだと思います」

 ――少しは弱気になったのでしょうか?

 福田「苦しかったですよ(苦笑)。しかし、レスリングを愛する人たちが一致団結して頑張ってくれた。これがレスリング精神だと思います」

 ――JOCエリートアカデミー出身選手3人が優勝。日本オリンピック委員会との強化が実りましたね。

 福田「長期的な視野に立ち、強化をしてきた結果だと思います。本当によかった」

 

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