中日・木下雄介投手が27歳で死去 期待の速球派、昨季にプロ初セーブ

中日・木下雄介【写真:荒川祐史】

2016年育成1位で四国IL徳島から入団、プロ通算37試合で0勝0敗1ホールド、1セーブ、防御率4.87

中日は8日、5年目右腕の木下雄介投手が3日に亡くなったと発表した。27歳だった。

独立リーグ・四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスから2016年の育成ドラフト1位で中日に入団。威力あるストレートを武器に2018年に支配下契約を勝ち取り、1軍で14試合に登板。翌2019年は5試合登板だった。

2020年は春季キャンプで左足首を痛めて出遅れたものの、自己最多の18試合に登板し、プロ初セーブもマーク。チームでは数少ない速球派のリリーバーとして期待されていたが、今季は3月のオープン戦で右肩を脱臼。4月に右肩前方脱臼修復術とあわせて右肘内側側副靭帯の再建術(トミージョン手術)も行い、復帰に向けリハビリを続けていた。プロ通算37試合で0勝0敗1ホールド、1セーブ、防御率4.87。

故障をきっかけに駒大を中退後、派遣労働者や不動産会社の社員として働いたことも。一念発起して独立リーグに身を投じ、幼い長女を抱き抱えて飛び込んだプロの世界。あまりにも短い27年の人生は、突然終わりを告げた。(Full-Count編集部)

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