電子マネー不審に思い特殊詐欺防ぐ 大村のコンビニ店員 県警が感謝状

感謝状を受け取る杜さん(左)=大村署

 特殊詐欺被害を防いだとして、長崎県警は3日、セブン-イレブン大村池田1丁目店マネジャーの杜東(ととう)さん(31)に感謝状を贈った。
 杜さんらによると、6月22日午後0時20分ごろ、50代女性客が来店し、2千円分の電子マネーを購入しようとした。不審に感じた杜さんが女性に理由を聞いたところ、「12億円が当選したとメールがあり、受け取りに登録料を支払う必要がある」と説明。「詐欺の可能性が高い」と女性を説得し、警察に通報した。
 杜さんは昨年も同様の手口の詐欺被害を防止し、大村署から感謝状を受けている。同署で県警本部の井手孝志生活安全部長から感謝状を受け取った杜さんは「電子マネーの額が大きい場合、一声掛けるようスタッフ間で共有している。今回も被害者が出なくて安心した」と話した。

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