中上貴晶「決勝は雨の可能性が高そうなので、対応できるよう準備したい」/MotoGP第10戦スティリアGP予選

 8月7日、2021年MotoGP第10戦スティリアGP MotoGPクラスの予選がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は10番手となった。

 小雨が降った金曜日から一転、土曜日は快晴のなかフリー走行と予選が行われた。午前中のフリー走行3回目で1分23秒740をマークした中上は総合10番手に入りダイレクトでの予選Q2進出を果たしている。

 決勝に向けて重要なセッションとなるフリー走行4回目では、1分24秒510でトップから0.694秒差の7番手。初日は前後ミディアムタイヤで走行したが、この日は、フロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを装着し1分24秒台で周回している。レッドブル・リンクは、タイヤ選択が決勝に大きく影響するため、すべてのタイヤをテストし準備を整えたという。

 そして迎えた予選Q2は、Q1からQ2に進出した2台を加えた計12台で行われ、中上は1分23秒536のタイムをマーク。昨年のスティリアGP予選で2番グリッドを獲得した自己ベストタイムの1分23秒602を更新したものの、今年はライバルたちも全体的にタイムを上げてきたため10番手。2連連続のフロントロウ獲得は果たせなかった。

 ウエットコンディションとなった金曜日のフリー走行2回目では、路面がウエットからドライに変化する状況の中で連続走行を行い、タイヤテストもすませている。不安定な天候が予想される日曜日だが、第5戦フランスGPでは、レース中のコンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシンに交換する“フラッグ・トゥ・フラッグ”を初めて経験するなか7位でフィニッシュ。今大会の中上は、ドライ、ウエット、そして“フラッグ・トゥ・フラッグ”というあらゆるコンディションを想定して準備を進めている。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選10番手)
「昨年はソフトコンパウンドでレースに挑んでいるので、FP4は昨年と同じリヤにソフトを入れて走行しました。初日はミディアムで走行しており、タイヤは明日のコンディションを見て決めたいです。いずれにしても、すべてのタイヤテストをこなしたことで決勝に向けて準備を整えることができました」

「明日は雨の可能性が高そうなので、どんなコンディションにも対応できるようにマシンを準備して、レースに挑みます。難しいレースになるかもしれませんが自信はあります」

2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

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