<レスリング>【2021年東京オリンピック・特集】西口茂樹・強化本部長の総括

 

(2021年8月7日、千葉・幕張メッセ)


 ■西口茂樹・強化本部長「福田会長が言っていた『金5個、メダル10個』に届かなかったので、ごめんなさい、というところですね。コロナのため、海外に行けなかったり、やりたいことができなかったりで、不安は多かった。初日、文田(健一郎)が決勝に進み、2日目に屋比久(翔平)が銅メダル。3日目に、世界チャンピオンになっていない川井友香子が勝ってくれるなど、いい流れができて波に乗れました。(好成績の競技と、そうでない競技との差は)波に乗れたか、乗れなかったかでしょう。

 3スタイルに分け、それぞれで徹底して強化するシステムをつくったのは、高田先生(裕司=前専務理事)なんです。3スタイルが一丸となってやるのもいいけど、今回はフリーに負けるな、グレコに負けるな、女子に負けるな、という感じの競い合いがありました。その競い合いがいい結果になったと思います。

 (選手個別の調整を認めたが)チームでまとまってやるのと、どちらがいいかは分からない。結果が出れば、それが正しかったのでしょう。最後、(男子フリースタイルでも)乙黒がしっかり勝ってくれて、このやり方は正しかったのだと思います。味の素トレーニングセンターで直前まで調整できたのは大きかった。センターをつくった成果だと思います。ハイパフォーマンスセンターもしっかり貢献していただきました」

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