夜間学級入学、中卒も可能に 学び直しへ川崎市教委方針

 川崎市教育委員会は、不登校などで中学校の授業を十分に受けられないまま卒業した生徒を中学校夜間学級に受け入れる方針を固めた。7日の市議会予算審査特別委員会で2016年度から入学できるよう準備していることを明らかにした。

 これまで中学既卒者の夜間学級や夜間中学への再入学は認められなかったが、文部科学省が昨年7月に「受け入れ可能」と方針転換。都道府県教委などに通知していた。

 渡辺直美教育長は「十分な教育を受けられないまま卒業した生徒が中学校で学び直すことは必要。不登校など相当の理由で学習機会がなかった既卒者が新年度から入学できるよう検討を進めている」と述べ、入学条件変更を近く周知する方針も示した。

 市内では市立西中原中学校(中原区)に唯一の夜間学級があり、現在3学年合計で27人が在籍し外国籍の生徒も多いという。夜間学級は午後5時半から同9時15分まで。年間を通じて生徒を募集している。

 公明党の河野ゆかり氏(多摩区)の質問に答えた。

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