「生理カルタ」で理解深めて 悩みなど句を募り制作 長崎の布ナプキン専門店

「日常で遊びながら生理の理解を深める機会になれば」と話す大原代表=長崎市、りぼん

 長崎市万屋町の布ナプキン専門店「りぼん」(大原万里亜代表)が制作を進めていた「生理カルタ」が完成した。
 「立ち上がり ドバッと出たよ 座れない」「昼寝したい でも寝ちゃだめだ 漏れるから」「待ってたよ! やっと来たのね 生理ちゃん」
 札は「あ」から「ん」まで46枚。毎月の生理と向き合う女性の心情が率直につづられ、男性やこれから初潮を迎える子どもも生理をイメージしやすくなっている。イラストは佐世保市のアーティスト、重松日香里さんが担当。絵札の裏には生理の豆知識も記した。
 楽しく遊びながら月経(生理)への理解を深めてもらおうと、昨冬からSNS(会員制交流サイト)などで生理をテーマに読み札の句を募集。幅広い世代から生理にまつわる悩みや思い出を詠んだ句が寄せられた。
 大原代表は「生理は神秘的で嫌なことばかりじゃないと伝えたいという思いがずっとあって、カルタに行き着いた。老若男女が生理や性にちゃんと向き合い、一歩一歩身近になっていけばいい」と話している。
 1320円。りぼんなどで販売。県内の小中高校に寄贈予定。

© 株式会社長崎新聞社