えちごトキめき鉄道(上越市東町、鳥塚亮社長)が7月4日から運行している「観光急行」の道中、能生駅で行われている郷土料理「笹寿司(ささずし)」の販売が反響を呼んでいる。
観光急行は、製造から50年以上を経た国鉄急行形電車の455系と413系を活用したもの。3両編成で、原則土・日・祝日に運行。「急行1~4号」とし、日本海ひすいラインの直江津―糸魚川、市振駅間を1日2往復している。
笹寿司販売は、直江津から糸魚川方面に向かう急行1号(午前発)と同3号(午後発)で実施。能生駅に停車する約15分間、駅ホームに売り場を設けている。
笹寿司は、能生駅付近にある笹寿司工房なごみ(糸魚川市能生)の商品。地元産の食材をふんだんに使い手作りした、昔ながらの味わいは乗客から好評。数量限定のため、売り場にはあっという間に長蛇の列ができ、完売することがほとんどという。
店主の白石由美子さんは「(売れ行き好調は)ありがたいこと。少しでも駅がにぎやかになって、地域の活性化につながればうれしい」と話していた。