中上貴晶「10番グリッドから5位という結果はとても満足」/MotoGP第10戦スティリアGP決勝

 8月8日、2021年MotoGP第10戦スティリアGP MotoGPクラスの決勝がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はホンダ勢最上位の5位入賞を果たした。

 10番グリッドから決勝に挑んだ中上だが、スタート後の3周目、3コーナーでロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)とダニ・ペドロサ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)の2台のマシンが転倒。マシンが炎上したことで赤旗中断となり、28周のレースは27周に短縮して再開された。

 再スタート時のオープニングラップで中上は、ひとつポジションを上げ9番手に。そして、2周目に7番手、7周目に6番手へと着実にポジションを上げていく。レース終盤には、前を走るジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が転倒したことで、5番手に浮上。レース最終盤にはヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)と4位争いを繰り広げた。中上は最終ラップにザルコを抜いて4番手に浮上したものの、最終セクションでビンダーにかわされ5位でフィニッシュとなった。

 レッドブル・リンクで2週連続のレースとなる第11戦オーストリアGPは、8月13日~15日に開催される。再び中上の上位入賞を期待したい。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:5位)
「最終コーナーまで4位争いをしていたので、5位という結果にはとても満足しています。終盤ザルコを抜いたのですが、ビンダーに抜かれてしまいました。しかし、今日はペースも良く、レース中は良いバトルができました。10番グリッドからスタートして5位でフィニッシュできたことも、とても良かったです。昨日よりもマシンを改善することができました。フィーリングには満足しています。次のオーストリアGPに向けて、インターバルの数日を使って、今回のレースをしっかり検証し、次戦では上位を狙っていけるようにしたいです」

2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第10戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

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