勝田貴元に続け! TOYOTA GAZOO RacingがWRC育成ドライバーの募集を開始

 8月9日、TOYOTA GAZOO Racingは、WRC世界ラリー選手権で日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的に、TGR WRCチャレンジプログラムの育成ドライバーを新たに募集すると発表した。モータースポーツを通じた『もっといいクルマづくり』と『持続可能なモータースポーツ業界』の実現を目指して活動を続けるなか、この取り組みの発展、また世界の舞台における日本人ドライバーの地位を確固たるものとするため、次世代の日本人ラリードライバーの発掘をすべく準備を進めている。

 TGR WRCチャレンジプログラムは2015年にスタートしたもので、若手日本人ドライバーがラリーのトップレベルを目指して挑戦を続けてきた。フォーミュラで活躍していた勝田貴元は2015年からプログラムに参加し、WRCまでステップアップ。6月のサファリラリーで自身初のWRC表彰台を達成した。

 そんなプログラムに2022年から新たに参加するドライバーの募集が、8月9日(月)から10月8日(金)までオンラインで行われる。書類選考で選ばれたドライバーは、11月初旬に富士スピードウェイで行われる実技テストに進み、さらにテストを通過したドライバーは2022年1月にフィンランドで最終選考を実施する。

 最終的にプログラムに参加することが決まったドライバーは、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)に所属する講師陣が指導にあたる。育成のゴールはアスリートとして、そして世界レベルのラリードライバーとして成長し、WRCで成功を収めることだ。同時に、このプログラムは若手ドライバーの個人としての成長や、世界で戦い抜くためのマインドセットの獲得もサポートする。

 本格的なトレーニングプログラムは2022年4月から、チームが拠点を置くフィンランドのユバスキラで開始される。2022年のプログラムは、ドライビング技術の向上やペースノートの作り方はもちろん、フィジカル、メンタルにおけるトレーニングも集中的に行い、ラリー4車両でいくつかのラリーへの参戦も予定する。また、ヨーロッパでの生活に必要な金銭面のサポートも実施される。

 TGRは「自分自身の可能性を信じ、新たなチャレンジに熱意をもって挑む皆様からの応募をお待ちしております」としている。対象はモータースポーツ経歴のある14歳〜24歳で、カートレース出場経験者、または公認四輪レース出場経験者となる。

 募集方法、スケジュール、詳細はホームページ(https://toyotagazooracing.com/jp/challengeprogram_rally/release/2021/0809-01/)まで。勝田貴元に続くのは誰だろうか……?

2021年シーズンのWRCにトヨタ・ヤリスWRCで出場している勝田貴元

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