車にサンシェードは必要なの? 効果や選び方・車中泊キャンパーのおすすめをご紹介

車でキャンプに行くみなさんは、サンシェードを持っているでしょうか?「車中泊をするわけじゃないから必要ない」と思っている人は要注意!車中泊をしない場合でも、サンシェードは持っておくべきグッズです。今回は、サンシェードの効果や選び方、車中泊キャンパーである筆者おすすめのサンシェードを紹介していきます!

サンシェードの効果はさまざま! 車の装備を守るためにも1年中の装着がおすすめ

まずは、サンシェードの効果について解説します。

サンシェードは暑さ対策だけではなく、さまざまな効果があるものです。車中泊をする人に限らず、車を持っている人みなさんに共通する内容も解説しているので、要チェックです!

サンシェードの効果【1】暑さ・寒さをやわらげる

筆者撮影

サンシェードの効果の1つ目は、暑さ・寒さをやわらげることです。

JAFでは、外気温35℃の真夏の晴天時に、昼の12時から4時間にわたり車内温度を計測するという検証を実施しています。

サンシェードなしの車は、エンジン停止からわずか15分で、熱中症指数が危険レベルまで到達。さらに、車内の平均温度は51℃、ダッシュボードの最高温度は79℃にまで達しています。

サンシェードを使用した場合でも、車内の平均温度は45℃、ダッシュボードの最高温度は52℃と高温ですが、温度上昇は比較的緩やか。

夜間は日差しがない分、気温が抑えられるため、車中泊で寝ている間に上記のような温度に到達することは考えにくいです。

しかし、朝日が出てからの急激な気温上昇を考えると、車中泊の際にはサンシェードで対策をしたほうがいいのは一目瞭然です。

また、サンシェードは、冬の車中泊でも効果を発揮します。

冬の車中泊で、車内の温度が一番奪われる場所は窓。車の窓は、車体の中でも最も薄い場所なので、対策をしないとどんどん熱が奪われていきます。

しかし、サンシェードを取り付けることで、窓から熱が奪われることを防げます

季節を問わず、車中泊をする人にとって、サンシェードは必須のアイテムと言えるでしょう。

サンシェードの効果【2】車の装備を直射日光から守る

筆者撮影

サンシェードの効果の2つ目は、車の装備を直射日光から守ることです。

前述の通り、真夏の直射日光を浴び続けたダッシュボードは、最高で79℃になります。毎日のようにダッシュボードに直射日光が当たり続けると、ダッシュボード表面の素材が溶けてベタベタしまうことも

筆者の場合、車内に置いておいたCDケースが溶けてしまい、ジャケット写真が見えなくなったことがありました。このように、ダッシュボードやダッシュボードに置いている物が溶けたり、変形したりする可能性があるのです。

また、直射日光を浴び続けたハンドルも、かなりの高温になっています。

いざ運転しようと思ったときに、やけどしたり、ハンドルに触れずになかなか出発できなかったりという事態も考えられます。

さらに、冬場でも日光の紫外線を浴び続けると、車の内装が日焼けしてしまう可能性も。

普段から屋外に車を停めている人は、1年中サンシェードを使用してもいいかもしれません。

サンシェードの効果【3】プライバシーの保護

筆者撮影

サンシェードの効果の3つ目は、プライバシーを保護できることです。

車中泊はもちろん、キャンプや海水浴といったアウトドアに車を利用する場合、休憩や着替えなど、あまり人から見られたくない場面もありますよね。

そんなときにサンシェードがあれば、人目を気にせずゆっくりできます。

また、筆者の友人は、車中泊中に外から覗かれて、怖い思いをしたとのこと。このような危険性を考えると、サンシェードなしで車中泊をするのは怖いですよね。

特に車中泊をする人は、サンシェードでのプライバシー保護は必須と言えるでしょう。

サンシェードの効果【4】屋外の光を遮る

筆者撮影

サンシェードの効果の4つ目は、屋外の光を遮ってくれることです。

道の駅やパーキングエリアで仮眠をとる場合、外灯の明るさでなかなか寝付けないことも。サンシェードを使用することで、車内を暗くし、眠りやすい環境を整えることができます

また、朝ゆっくり起きようと思っても、朝日が昇ると明るさで目が覚めてしまいます。

ゆっくりと眠りたい朝のためにも、遮光性は重要視したいところですね!

サンシェードの選び方を徹底解説! 車のサイズや用途に合わせて選ぼう

ここからはサンシェードの選び方をご紹介。サンシェードの選び方は、使用する場面や、車中泊をする・しないによって異なります。

また、サンシェードと同じような効果を発揮するカーテンについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

サンシェードの選び方【1】取り付ける場所によって決める

筆者撮影

サンシェードの選び方の1つ目は、取り付ける場所から決めることです。

サンシェードを取り付ける場所は、主にフロント・サイド(運転席と助手席)・後部座席(バックドア含む)です。

車中泊をする場合は、すべての窓にサンシェードを取り付けた方が、外からの光や外気の影響を取り除けるため、快適に過ごせます。

車中泊をせず、駐車場に停めている間の対策としてサンシェードを使用する場合は、フロントとサイド用のみ用意すれば十分です。ただし、後部座席にチャイルドシートを取り付けて、小さなお子さんを乗せる場合は、後部座席用のサンシェードがあってもいいでしょう。

乳幼児は体温調節機能が未発達なので、長時間直射日光に当たると体調を崩す恐れが。そのため、小さなお子さんを乗せる場合は、後部座席用も検討してみてください。

ちなみに、後部座席のサンシェードは、運転中に取り付けたままでも違反にはなりません。視界が妨げられず、運転に支障が出ない範囲で取り付けましょう。

サンシェードの選び方【2】サイズによって選ぶ

筆者撮影

サンシェードの選び方の2つ目は、サイズによって選ぶ方法です。

あまり大きすぎると窓にフィットせず、サンシェードの効果を十分に発揮することができません。また、小さすぎると隙間から光が入ったり、外からの視線が気になったりと、サンシェードの意味をなしません。

特に車中泊をする場合は、遮光やプライバシー保護の目的が強まるため、サイズ選びはとても重要。

そのため、予算に余裕があるならば、車種専用に設計されたサンシェードを選ぶことをおすすめします

サンシェードの選び方【3】収納のしやすさで選ぶ

収納のしやすさも、サンシェードを選ぶ上では重要なポイント。

フロント・サイド・後部座席すべてのサンシェードを用意するとなると、収納に広いスペースが必要になります。

特に、車中泊をするわけではなく、駐車場に停めておくときの対策として考えている場合は、収納のしやすさに重点を置くのもアリです。

収納のしやすさでおすすめなのが、傘型のサンシェード。構造は折り畳み傘と同じで、使わないときは畳んで隙間に差し込んでおけます。

ご自身の用途に合わせて、候補に入れてみてくださいね。

サンシェードの選び方【4】デザインで選ぶ方法も◎

サンシェードの選び方の4つ目は、お気に入りのデザインで選ぶ方法です。こちらも車中泊向けではなく、駐車場に停めておくときの対策として考えている人向けです。

一般的なサンシェードは、黒や銀など、シンプルなデザインが多いです。しかし、最近では、ディズニーキャラクターのサンシェードや、花柄のサンシェードなど、種類は豊富

サンシェードの見た目も楽しみたい人は、デザインで選ぶ方法もおすすめですよ。

サンシェードの選び方番外編:カーテンを取り付ける場合は注意が必要

サンシェードとあわせて検討されるのが、カーテンです。カーテンは一度取り付けてしまえば、サッと広げられて、収納も必要ないのでサンシェードよりも使い勝手はよさそうですよね。

ただし、カーテンを運転席や助手席に取り付けるのは違反になるので注意が必要。視野を妨げた状態での運転とみなされ、普通車の場合6,000円、中型車・大型車の場合は7,000円の違反金が生じます。

カーテンを取り付けたい場合は、後部座席であれば違反になりません。そのため、運転席や助手席はサンシェード、後部座席や荷台にはカーテンという使い分けもアリです。

筆者おすすめのサンシェード! 趣味職人『プライバシーサンシェード』のレビュー

ここからは筆者が愛用している、趣味職人の『プライバシーサンシェード』をご紹介。

プライバシーサンシェードは使い勝手がよく、車中泊をする人にピッタリのサンシェードです。

趣味職人『プライバシーサンシェード』のおすすめポイント:サイズがピッタリで遮光性抜群

筆者撮影

プライバシーサンシェードのおすすめポイントは、サイズがピッタリで遮光性が抜群な点です。

プライバシーサンシェードは車種ごとに裁断されているので、取り付けたときに隙間がほとんどありません

また、遮光性も抜群で、夜間にサンシェードを取り付けると真っ暗になるほど。そのため、車内が完全なプライベート空間のようになり、ゆっくりとくつろげます

趣味職人『プライバシーサンシェード』の使い心地:吸盤タイプで取り付けが簡単

筆者撮影

プライバシーサンシェードは使い勝手も抜群。吸盤で窓に取り付けていくだけなので、設営は数分で終わります

ただし、バックドアの電熱線など、でこぼこした場所には吸盤がうまくつかず、すぐに落ちてしまいます

筆者は対策として、趣味職人から発売されているマジック吸盤を使用しています。

筆者撮影 左が受け皿側・右が吸盤側

マジック吸盤にはマジックテープが取り付けられているため、電熱線などのでこぼこした場所でもはがれることなく使用できます。

使い方は、受け皿側を車の窓に取り付け(両面テープ付き)、マジック吸盤を通常の吸盤と入れ替えるだけです。

受け皿側を車の窓に取り付けた様子は、以下の写真の通りです。

筆者撮影

試しに、窓の張り付けた受け皿側のマジックテープを窓からはがしてみましたが、跡が残ることなくきれいにはがれました。

DIYが得意な人であれば、マジック吸盤でなくても、市販のマジックテープを使用して自作してもいいかもしれませんね。

趣味職人『プライバシーサンシェード』のデメリット:収納時にかさばる

筆者撮影

プライバシーサンシェードのデメリットとしては、収納時にかさばってしまうこと。プライバシーサンシェードは折りたたんで収納するため、大きく幅をとってしまいます。

筆者の場合、愛車のエクストレイルのラゲッジスペースにピッタリ収まったため、この問題は解決できました。

プライバシーサンシェードは重くないので、天井収納を自作するなど、スペースをうまく活用して収納できるといいですね

車でのキャンプにサンシェードは必須! 効果を正しく理解して愛車を大切に

筆者撮影

今回はサンシェードの効果や、おすすめのサンシェードをご紹介しました。

車中泊をする人もしない人も、サンシェードは必須のアイテム。

今回の記事を参考に、ご自身に合ったサンシェードを見つけてくださいね。

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