長崎原爆の日 田上市長「被爆体験者」救済を 総理「黒い雨」触れず

長崎は76回目の原爆の日を迎えました。

長崎市の田上市長は平和宣言で政府に対し、「被爆体験者」の救済などを求めました。

式典は、感染対策のため去年同様に出席者を例年の1割ほどに制限、

核保有国を含むおよそ60カ国の代表や被爆者らおよそ500人が参列しました。

【午前11時2分 黙とう】

参列者は、原爆が投下された午前11時2分に黙とうを行い犠牲者に祈りをささげました。

【田上富久市長・平和宣言】

「広島が最初の被爆地という事実によって永遠に歴史に記されるとすれば、

長崎が最後の被爆地として歴史に刻まれ続けるかどうかは私たちが作っていく未来によって決まります」

田上市長は、政府に対し核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加するとともに

条約に署名批准するよう訴えました。

さらに、国が定めた被爆地域外で原爆にあった「被爆体験者」の救済も求めました。

また、菅総理大臣は「黒い雨訴訟」について広島では触れたものの、

長崎では言及しませんでした。

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