巨人・広岡が同点3ランでアピール 阿部二軍監督との猛特訓の成果出た

ホームランを放つ広岡大志

生き残りをかけて、大きな爪痕を残した。巨人の広岡大志内野手(24)が9日のエキシビジョンマッチ・日本ハム戦(函館)に「8番・遊撃」で先発出場し、5回に同点打となる3ランを放った。

台風の影響による強い雨が降りしきる中、3点ビハインドの5回一死一、三塁で打席を迎えた広岡。立野の投じた初球を「手ごたえは良かった」と完ぺきなタイミングで捉えると、打球は大きな放物線を描いて右翼スタンドへ一直線。試合を振り出しに戻す同点3ランとなった。

前半戦は47試合に出場も打率1割9分4厘の2本塁打と振るわず、後半戦の一軍定着に向けて、何としてもここで結果を残したかっただけに、嬉しい一発となった。五輪中断期間中はファームで阿部二軍監督と打撃フォームの改良に着手。広岡は「(阿部二軍監督から)『一軍で函館に行くときにしっかり試してこい』と言われた。昨日は結果が出なかったですが、今日はその中で出たのは良かったかなと思います」と、大きな手ごたえをつかんだ。

この日の快音には、原監督も納得の表情。指揮官は「練習通りのいいものが出ましたね。やっぱり彼は長打力がある。いい特徴を持っているのでね」と、広岡の非凡な打撃センスを称賛した。

未完の大器とも評される逸材型野手なだけに、後半戦では勢いそのままにアーチを量産していきたいところだ。

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