日本ハム対巨人戦「午後3時に日没コールド」の理由

6回を終え、球審と話す原監督

異例の〝終了〟の真相は…。9日、函館で行われた日本ハム対巨人戦が、3―3で7回表無死日没コールドゲームとなった。

台風の影響で開始の午後1時から厚い雲に覆われ、強い雨が降り注いでいたこの日の球場。ゲームが進むにつれて雨脚も強まり、マウンド整備の頻度も増えるなど、選手にとっては厳しい中でのコンディションとなった。

一方で、5回裏開始ごろから雨も弱まり始め、試合は展開。このまま終了まで行われるかに思われたが、7回表のマウンドに宮西が上がったタイミングで、原監督が審判の元へ駆け寄り対話。審判団が一塁側ベンチの栗山監督と短い会話を交わし、栗山監督がうなずく。直後に「日没コールド」がアナウンスされた。

予想された「降雨コールド」ではなかったことに、場内のファンもざわついた。時刻は午後3時で場内はまだ明るくも見えたが、このような結末になったのはなぜなのか。

試合後、原監督は「やっぱり暗いというのが一つのね。選手のそのへんのところは一番危ないところだからね。やっぱり暗さというところとグラウンド不良というところでしょうね。やむを得ないところですね」と、選手目線でのコンディションの悪さを説明。

リーグ戦再開直前に不用意なケガは避ける――。すべては両チームの監督によって〝選手ファースト〟を尊重した決断だったのだ。

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