男子マラソンでフランス代表選手の問題行動が大波紋“他の選手の給水を妨害”

他選手への給水妨害で非難を浴びているモラ・アンドゥニ(ロイター)

東京五輪の男子マラソンでフランス代表モラ・アンドゥニ(33)が行った〝問題行動〟を自国メディアが猛批判している。

問題の場面は、男子マラソンの30キロ付近の給水ポイントで発生した。アンドゥニはテーブルに並べられたミネラルウォーターのペットボトルを片っ端から倒していったうえで、最後の1本をつかみ取り給水した。

この様子が、他の選手の給水を妨害する迷惑行為として動画や画像などで世界中に拡散。フランス紙「フィガロ」は「東京五輪でフランス人ランナーが給水の際に、最悪の場合スポーツマンシップに反する不自然な振る舞いをした」とこの問題を取り上げ、厳しく糾弾した。

「アンドゥニの行動には疑問が残る。30キロを超えたあたりまでトップグループの一員だったが、(自らが取った)最後のボトルを除いて、テーブルに並べられたすべてのボトルをテーブルから落とした。動画を見ると、彼が問題なく最後のボトルをつかんでいることからも、彼の行動は意図的であるように思われる。間違ってやったことだと主張するのは難しい」と指摘。アンドゥニが他の選手の給水を妨げることでレースを有利に進めようとわざと行ったと猛批判を展開した。

そして「マラソンで競技者が喉が渇いたら、彼の後ろに行かないほうがいい」と皮肉たっぷりに自国選手の行動を恥ずべき行為と追及した。

結局アンドゥニはその後失速して17位と惨敗。勝利の女神は悪事を許さなかったということか。

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