ラズガットリオグル「優勝2回、2位1回という結果は本当にうれしい!」/SBK第6戦チェコ

 2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦チェコでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。

SBK第6戦チェコ 決勝レース1

■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBKトプラク・ラズガットリオグル(レース1:優勝)

2021年SBK第6戦チェコ レース1 トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)

「とてもいいレースができたのでハッピーだ。でも同時に本当に厳しい戦いだった。スタート直後からグリップ不足を感じていたので、毎ラップでベストを尽くし、ミスをせず、スコット(・レディング)に追いつくことを考えた。ジョナサン(・レイ)が転倒したときに、できるだけ多くのポイントを獲りにいかなければならないとわかっていたので、最終ラップでは全力をふり絞り、25ポイント獲得のために毎ラップでスコットに仕掛けていった。すべては素晴らしい仕事をしてくれたチームのおかげだ。誰にとっても初めてのこのコースでアンドレア(・ロカテッリ)とともに表彰台に立つことができた」

■Aruba.it Racing – Ducatiスコット・レディング(レース1:2位)

2021年SBK第6戦チェコ スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)

「今日は2位フィニッシュとなったが、チャンピオンシップで貴重なポイントを稼ぐことができたので失望はしていない。しかし、正直なところ、トプラク(・ラズガットリオグル)のオーバーテイクは非常にアグレッシブだった。しかし、これがレースだ。明日はさらにアグレッシブに走る必要があるかもしれない。いずれにせよ、今日は良いレースだった。マシンのフィーリングも素晴らしかった。明日はさらに良い結果を残したい」

■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBKアンドレア・ロカテッリ(レース1:3位)

2021年SBK第6戦チェコ アンドレア・ロカテッリ(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)

「とてもうれしい表彰台だ。今回は初日からずっと好調で、いい走りができている。トップに近づくためには、もう少しリヤのグリップを追求する必要があるけど、レース1はチームが非常に良い仕事をしてくれた。トプラク、ヤマハとともに順調に作業を進めており、セッションごとに前進している。そして、こうしてふたり揃って表彰台に上ることができ、チームのためにも本当にうれしい結果になった。この幸せな瞬間を味わってから、レース2に向けて仕事に取り組むよ。スーパーポールレースで上位につけ、レース2での活躍につなげたいと思っている」

■SBK第6戦チェコ 決勝レース2

■Aruba.it Racing – Ducatiスコット・レディング(スーパーポールレース:2位/レース2:優勝)

2021年SBK第6戦チェコ スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)

「今日のレースでは、多くの感情が錯そうしていた。目標は、ジェシーにプロポーズすること、ブリティッシュスーパーバイク選手権で重症を負ったブラッド(・ジョーンズ)に勝利を捧げること、そして何より自分自身に勝つことだった。昨日のレース1では僅かな差で勝利を逃してしまい、少しイライラすることもあったが、とてもポジティブな週末だった」

「しかし、感情的になると、かえって悪い結果になることは分かっていた。チャンピオンシップのランキング?今はまだ、そのことは考えたくない。すべてのレースで最善を尽くすだけだ。シーズンの終わりにその結果は出るだろう」

■Pata Yamaha with BRIXX WorldSBKトプラク・ラズガットリオグル(スーパーポールレース:優勝/レース2:2位)

2021年SBK第6戦チェコ トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)

「本当にうれしい! 僕にとってとてもいい週末になった。チームが素晴らしい仕事をしてくれて、みんなでほんとうによく頑張った。優勝2回、2位1回という結果なので悪くないよ! レース2ではサスペンションのセッティングを少し変更してみたけど、実際に走り出してみると、あまり感触が良くなかった。スコット(・レディング)についていきながら、同時にリヤタイヤをセーブしたかったけど、何周かするうちにリヤのチャターが出はじめてグリップも落ちてしまった」

「この時点で、たくさんのポイントを獲得するために2位キープに切り替えた。(ジョナサン・)レイにここまで近づけたのは初めてだし、ヤマハがコンストラクターズランキングのトップに立ってとてもうれしい。彼との戦いは僕にとって特別なもので、ときにはストレスを感じることもあるけど、これからもひとつひとつのレースに集中して勝利を狙っていきたい。決して簡単なことではないけど、次回、ナバラへの準備はできている。大好きなコースだよ!」

■Kawasaki Racing Team WorldSBKジョナサン・レイ(スーパーポールレース:3位/レース2:3位)

2021年SBK第6戦チェコ ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)

「スーパーポールレースでは、限界までマシンを操りすべての可能性を引きだした。楽しいレースだったけど、ちょっとしたミスでトプラクの後ろになってしまった。レース2ではスーパーポールレースを除いて、SCXタイヤで何度も周回してこなかったので、より保守的なハードリヤタイヤを選択した。最初のリズムは大丈夫だったけど、ロカテッリの後ろで少し立ち往生し、彼をかわした後、スコットとトプラクとのギャップを埋めることができなかった」

「僕たちはまだチャンピオンシップの途中で、すでに起こっている紆余曲折はシーズン後半にも起きる可能性がある。トプラクとのポイント差は少ないけど、僕はトップにいる。誰と戦っているか、何と戦っているか分かっている。過去からの経験も豊富で良い位置にいるよ」

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