【東京五輪】高温多湿でリタイア続出の男子マラソン 「大虐殺」「正視できない」と海外で非難

日本代表の服部勇馬も完走後、車いすで搬送された(ロイター)

東京五輪最終日の男子マラソンで、12年ロンドン大会優勝のキプロティク(ウガンダ)ら30人もの棄権者が出たことに、海外メディアが「大虐殺」と非難だ。

オーストラリア「ニュース ドットコム」は男子マラソンについて「見るに堪えがたい悲惨な光景」「大虐殺はレース最後まで続いた」と〝異常さ〟を報道した。同国代表のジャック・レイナーが、レース開始時のわずか500メートルでけいれんを起こし、後に棄権したことや、ドナシメント(ブラジル)が26キロ過ぎに座り込み、一度は起き上がったものの、再び倒れ救護されるなど、高温多湿にやられ、バタバタとリタイア選手が出たことを伝えた。

あまりの生々しさに、オーストラリア「チャンネル7」の中継では、アナウンサーが「正視できない」とまでコメントしたという。

猛暑を懸念され、東京から札幌へ会場が変わったが、海外からの印象はそう変わらないようだ。

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