自宅療養2000人超…沖縄コロナ、新たに332人感染 月曜日の過去最多(8月10日朝)

 沖縄県は9日、10歳未満から90歳以上の332人が新型コロナウイルスに感染し、那覇市の90代女性が死亡したと発表した。月曜日としては過去最多で前週の約1.6倍。那覇市内の結婚披露宴での会食など、新たに5つのクラスター(感染者集団)を認定した。医療の逼迫(ひっぱく)が深刻になり、自宅療養者は2090人と初めて2千人を超えた。

 玉城デニー知事は同日、「病床の逼迫が危機的な状況だ。感染者数を減らさなければ医療体制が崩壊するのではないかと危機感を持っている。今はとにかく人と会う、飲みに行くのを控えてもらわなければ、この感染を抑えるのは無理だ。一人一人が考えてほしい」と訴えた。

 結婚披露宴のクラスターは同じテーブルにいた6人のうち、20~30代の男性5人が感染した。先月22~25日の間に判明した。感染者が出たことは参加者に通知した。現時点で5人以外の感染者は出ていないという。那覇市の宿泊施設内では19人が感染した。トイレや浴室、食堂が共用で、複数人で食事をしていた。那覇市の2つの事業所や、家族内感染でもクラスターが確認された。 

 米軍関係の報告は8日が9人、9日が2人だった。【関連ニュース】
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