【夏の甲子園】小松大谷・木下主将が力強く2年ぶりに選手宣誓「私たちはくじけませんでした」

選手宣誓をする小松大谷・木下仁緒主将

聖地に力強い言葉が響き渡った。第103回全国高校野球大会の開会式が10日、甲子園球場で行われた。選手宣誓は小松大谷(石川)の木下仁緒主将(3年)が務めた。青空ものぞく晴天のもと、元気いっぱいに大役を果たした。

直立不動で前を見据えた。「2年ぶりの夏の甲子園。世界に広がる困難のために、普段の生活すらできなくなった人が多くいます。私たちも学校生活、部活動が2年前とはまったく違ったものとなりました。1年前、甲子園という夢がなくなり、泣き崩れる先輩たちの姿がありました。しかし、私たちはくじけませんでした」と大きな声を張り上げた。コロナ禍で大会中止となった昨夏を振り返りつつ、再び甲子園に帰って来た球児たちの「強い精神力」を言葉に込めた。

その後も続けて「思いを形に。その言葉を胸に、自分の目指すべき道を定め、友の笑顔に励まされ、家族の深い愛情に包まれ、世界のアスリートから刺激を受け、一歩一歩歩んできました。人々に夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらうために、気力体力を尽くしたプレーで、この夢の甲子園で高校球児の真(まこと)の姿を見せることを誓います」と述べると、万雷の拍手を浴びた。

全49代表校が開会式に参加。開会式は一部簡素化され、選手はマスク着用のままで入場行進を行った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社