「破壊する猫」のイラストが話題に 作者が語った“かわいい“と“特撮”が融合した世界

「ゴジラ」や「ウルトラマン」のような特撮作品の定番といえるのが、街や建造物の破壊シーン。一説によると、皇居以外の日本の著名な建造物は、その多くが怪獣たちの被害を受けたことがあるという。

だが、都市や建築物を粉砕するのは怪獣ばかりではない。今、イラストレーター・ぴよぱんの「破壊する猫」シリーズが話題となっている。「破壊する猫」のイラストがTwitterやInstagramで公開されると、いいねやコメントが多数寄せられているのだ。

「破壊する猫」は、その名の通り、猫のキャラクターが街並みや建造物をメチャクチャにしているイラストだ。もちろん猫は巨大で、狙われた街は壊滅的な被害をまぬがれない。ところが、そんな破壊力を持った猫が、白くてモフモフした癒し系キャラとして描かれているのが特徴だ。そのかわいい猫と破壊のギャップが、ユーモラスでほっこりした雰囲気を醸し出している。猫は、東京タワー・秋葉原・浅草・道頓堀など日本各地に出現している。

今回は、「破壊する猫」シリーズの作者・ぴよぱんに、作品へのこだわりなどについて聞いた。

――かわいい猫と破壊という意外な組み合わせを描き始めた、きっかけをお聞かせください。

ぴよぱん「元々、漫画『AKIRA』のようなリアルな絵が好きだったんです。とくにビルが破壊されるシーンには影響を受けました。その一方で、リラックマのようなかわいいキャラクターのイラストも好きなんです。その両方を組み合わせて『破壊する猫』ができました」

――いつ頃からイラストを描いていますか?

ぴよぱん「子供の頃から漫画家になるのが夢で、暇さえあればずっと絵を描いていました。社会人になってからも趣味でコツコツ描き続けていたのですが、なかなか結果が出ませんでした。ちょうどその頃から、SNS発信で話題になるクリエーターの方が増え、少しでも可能性があるんだったら自分もやってみたいと思い、SNSでイラストの投稿を始めました。

――今後、猫に破壊させたいものはありますか?

ぴよぱん「今後は世界の建物なども破壊していきたいです。自由の女神とかモンサンミシェルとか……。でも、まだまだ日本にも素敵な場所がいっぱいあるので、もっとリサーチしていこうと思っています!」

――今後の目標などをお聞かせください。

ぴよぱん「今後は『破壊する猫』をより多く方に知って頂けるよう、様々な活動をしていく予定です。デザインフェスタなどの即売会にも参加してみたいです。ポストカードも近々販売しますので、ご興味ある方は是非チェックをお願いします!」

ぴよぱん@イラストレーター Twtter https://twitter.com/earth_cinema

ぴよぱん@イラストレーター Instagram https://www.instagram.com/piyopan_1986/

(よろず~ニュース特約・近添 真琴)

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