原爆で大勢の人が水を求めて亡くなった長崎市の浦上川では9日夜、万灯流しがあった。例年は、いかだに載せて流すが、今年は新型コロナウイルス対策で密を避けるため、万灯を川べりに並べた。
原爆殉難者慰霊奉賛会と城山連合自治会が連合長崎と協力して実施。例年の約半数となる約400個を市立城山小児童や労組員らが準備した。
「戦争のない明るい未来へ」「子どもたちに核兵器のない世界を」などと書かれた万灯を約250人が並べ、鎮魂と恒久平和の願いを込めた光が川面を照らした。同校3年の川田結大君(9)は「原爆は怖い。いっぱい亡くなった人のことを考えながら(万灯を)置いた」と語った。
万灯に鎮魂の願い 浦上川
- Published
- 2021/08/10 13:30 (JST)
- Updated
- 2021/08/12 09:51 (JST)
© 株式会社長崎新聞社