上越市の西田中町内会は、同町内にかつてあった和田尋常小学校の記念石碑を、跡地である諏訪神社境内に建立した。8日、住民約40人が参加し、除幕式が行われた。
同校は明治11年に寺町校として設立され、その後、西田中に移設された。移設年は記録が残っていないが、明治25年までには移設していたとみられている。その後、大倉村立大倉尋常小学校、和田村立和田尋常高等小学校など名称を変えながら続き、大正6年に下板倉尋常小学校と統合したことで西田中の校舎は歴史を閉じた。その後の大正12年、学校跡地に諏訪神社が移転し、現在に至っている。
石碑は同地に学校があったことを後世に伝えるため、上越市地域活動支援事業を活用して建立。式典では次代を担う小学生たちが除幕し、参加者で記念撮影をした。
来賓として駆け付けた和田小の小池修校長は「和田小の教育目標の原点がここにある」とあいさつ。同町内の泉幸雄町内会長は「和田地区の人材がここで育ったということを伝えることができ、大変うれしい」と話していた。