新型コロナ2類から5類への変更検討に賛否 堀江貴文氏「やっとか」倉持仁氏「放置国家も甚だしい!」

堀江貴文氏

新型コロナウイルスの感染法上の運用について、厚生労働省が現在の2類相当から5類相当にダウングレードに着手していることが報じられ、ネット上では賛否両論が渦巻いている。

新型コロナは現在、症状がない人も含めた入院勧告や就業制限、濃厚接触者や感染経路の調査などの対応が必要となる2類相当に分類されている。これを季節性インフルエンザ並みの5類にダウングレードすることが検討されていることが、9日に報じられた。2類から5類に下げることで、保健所を通さずに治療を受けられることで、発症から治療までのタイムラグがなくなる、コロナ対応をしている医療負担が大幅に減るなどのメリットがある。その一方で治療薬など治療法が確立していない現状では感染拡大を招く、と危惧する声も出ている。

東京慈恵医大教授の大木隆生氏は10日、ツイッターで「『医師会・分科会が反対していた「コロナ2類相当→5類』が現状を追認する形でやっと変更に。Better late than neverとは言え遅すぎ。この変更で、開業医も発熱外来・在宅療養に参画し、保健所をスキップし、都にある2,000超(全国で22,000)のICUベッドが有効活用できるように」と見直しに対し歓迎の意向を示した。

実業家の堀江貴文氏も「ほんと、やっとか、ですな」と待ちに待った動きに賛同した。

また、10日放送のフジテレビ「バイキングMORE」に出演した兵庫県・長尾クリニックの医師・長尾和宏氏は「コロナ治療で一番問題なのは治療に入るまでのタイムラグがあること。5類にすれば保健所をスキップして早期治療ができる。明日にでも5類にしてほしい」と訴えた。

一方、インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁氏はツイッターで「何を考えているのか?それはコロナに対して短期中期長期の対策をきちんとうち、実行してきた国がする事!90%の都民が医療を受けられない今、こんな事を提案するとは、どこまで暗愚を貫くつもりだ!放置国家も甚だしい!」と現段階でダウングレードを検討している政府を批判。

さらに前新潟県知事の米山隆一氏はツイッターで「2類から5類に変更すれば『入院勧告や感染者の隔離なども不要になり自治体や医療機関の負担は大幅に軽減される』との事ですが、都内は既に無症候者はフォローも入院もできない状態で現状追認にすぎない上、2週間の自宅待機要請もできなくなりほぼ何の効果もないと思います」と現段階でのダウングレードの検討に疑問の声をあげた。

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