【価格差約40万円トヨタ ハイラックスグレード比較】カスタム前提で購入するならベースグレード。先進装備や快適性重視なら最上級グレードがオススメ

堅調なセールスを記録しているトヨタ ハイラックス。かつては国内市場にもピックアップトラックは三菱や日産、もっといえばマツダまでもが生産していたが、現在新車で購入できるのはハイラックスだけである。日本のピックアップトラックニーズを一手に引き受けているワケだが、現在グレードは2種類存在し、その価格差は約40万円である。となれば購入する際に悩む人も多いはずだ。そこで今回はトヨタ ハイラックスのグレードを簡潔に解説。結論から言えば、装備面を考えれば最上級グレードが一番オススメであった。

トヨタ 新型ハイラックス Z[2020年8月19日マイナーチェンジモデル] [photo:TOYOTA]

トヨタ ハイラックスグレード比較! 価格差約40万円

トヨタ ハイラックスといえば、今日本で買える唯一の国産ピックアップトラックである。全長5mを超える巨大ボディに、2.8リッターディーゼルエンジンを搭載。パワフルな走行性能、そしてランニングコストの安い軽油を使うとあって、今注目されている一台である。

現在のラインアップはベースグレードのX(347万1000円)と最上級モデルのZ(387万6000円)の2種類。価格差にして約40万円あるのだが、一体何が違うのだろうか!?

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【外装比較】ベースグレードは真っ黒グリルを装備! 最上級グレードの前後ライトはLED

最上級グレードZは前後ライトにLEDを採用。アルミホイールも標準装備となる

まずエクステリアの違いから。

最上級グレードのZはメッキグリルが装着されるのに対し、ベースグレードはブラック塗装となる。加えて、Zは前後ともにLEDヘッドライトであるが、ベースグレードはハロゲンヘッドライトとなる。

足もともZのみアルミホイールが装備される。

先進安全装備にも違いがあり、最上級グレードのZには歩行者や自転車を検知する衝突被害軽減ブレーキや先行車を追従するレーダークルーズコントロールが備わる。対してベースグレードのXは一切装備されないのだった。

カスタム重視ならベースグレードがオススメ

余談であるが、車高を上げるいわゆるリフトアップをしたいユーザーは、ベースグレードのXがオススメだ。というのもノーマル状態から車高を変更すると、先進装備が正確に起動しない恐れがあるためである。まったく機能しないワケではないが、万一の際にメーカー保証が受けられないケースもあるのだ。

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【内装比較】エアコンや後席の快適性に違いアリ! 最上級グレードは乗用車並の快適性

オーディオは全車オプションとなる

内装デザインは大きな違いはないものの、大幅進化に違いがある。もっとも顕著なのがエアコンで、最上級グレードZのみフルオートエアコンとなるのだ。

後席の中央シートに収納式アームレストが備わるのは最上級グレードだけ

加えて後席にも違いが存在する。ハイラックスの最上級グレードZのリアシートは6:4分割構造となっており、座面を持ち上げれば荷物が乗せれれる「チルトアップ機構」が備わる。対してベースグレードの後席は一体構造となっており、チルトアップ機構は座面全てが跳ね上がる構造となっている。

そして、後席中央シートに設置される収納式アームレストは最上級グレードにのみ装備されるのだった。ちなみにここに2つのカップホルダーが備わる。

今回はトヨタ ハイラックスに用意されているグレードを比較してきた。結論としては納車後にリフトアップといったカスタムを考えているユーザーはベースグレードのXを。先進装備や快適性を重視するなら最上級グレードのZという結果であった。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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