日本サッカー協会の田嶋幸三会長（６３）が、東京五輪で男子サッカーの高視聴率を追い風にして人気復活に大きな手応えを見せた。
東京五輪で男子サッカーはスペイン戦の平均世帯視聴率３０．８％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を始め、高視聴率を連発。近年は日本代表戦の低視聴率が続き人気低迷が危惧されていたが、かつてのように日本サッカー界が盛り上がる兆しを見せた。
１０日にオンラインで取材に応じた田嶋会長は「非常に多くの方に見ていただいたことに感謝です」とした上で「なかなかわれわれは視聴者を獲得できていない中で、今回世界的な大会の五輪でサッカーを見てくださる方が増えた」とサッカー人気の復活にたしかな手応えを実感している。
さらに「それがプレーするきっかけになったり、Ｊリーグ、ＷＥリーグも見ていただけるきっかけにつながってもらえればと思っている」と今後の波及効果に大きな期待を寄せた。
近年は日本だけでなく欧州でもサッカー人気の低迷が指摘されているが、まだまだ根強い人気もあるだけに、今後は間近に迫るカタールＷ杯アジア最終予選で視聴者を引きつける熱い激闘を期待したいところだ。
