横須賀で2歳女児が海に転落、不明 両親と夜釣りで訪れた護岸 

10日早朝に捜索が再開された横須賀市・うみかぜ公園

 9日午後11時15分ごろ、神奈川県横須賀市平成町3丁目のうみかぜ公園前の護岸で「女の子が海に転落し、見失っている」と近くにいた女性から119番通報があった。県警横須賀署によると、海に転落したのは東京都板橋区の女児(2)で、県警、消防、海保が捜索しているが行方不明となっている。県警などは10日午後6時半ごろに捜索をいったん打ち切り、11日朝に再開する。

 署によると、女児は父(23)、母(21)と一緒に9日午前1時ごろから護岸を訪れていた。3人は車で休憩しながら、同日夜まで釣りを続けていたという。女児は護岸に設置された鉄柵でつかまり立ちなどをした際、柵の格子の間から転落したとみられる。転落音に母が気付き、父が助けようと海に飛び込んだが女児は流されたという。身長約90センチで黒いシャツ、紺色のジーパン、白のサンダルを身に付けていた。

 横須賀海上保安部によると、事故当時は風はやや強かったが、波はそれほど高くなかったとみられる。護岸を管理する市によると、柵は高さ1.2メートルで、格子の間隔は16センチ。子どもが間をすり抜ける事故が起きたことはなかった。

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