夜空に花火7000発 対馬厳原港まつり 感染対策し、2年ぶり開催

約7000発の花火が打ち上げられた対馬厳原港まつり=対馬市厳原町

 対馬の夏の一大イベント「対馬厳原港まつり」(同まつり振興会主催)が7日夜、長崎県対馬市厳原町の同港一帯で開かれ、約7千発の花火が対馬の夜空を彩った。
 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止したため、開催は2年ぶり。日韓両国の市民が江戸期の朝鮮通信使にふんして練り歩く「朝鮮通信使行列」のほか、屋外ステージは取りやめ、花火の打ち上げのみとした。
 感染収束の願いを込め、例年の倍以上となる花火を午後9時すぎから約40分間にわたって打ち上げた。会場には約1千人が来場。抽選で入場人数を制限し、200台超の車両を収容できる駐車場を設置して、車1台分の区画ごとに観覧してもらうなどの感染対策をとった。
 会場外で花火をながめていた同市美津島町の40代女性は「完全にコロナが収束して、こういうイベントがいつも通りたくさんできるようになってほしい」と話した。

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