「池上彰の戦争を考える」シリーズ第13弾。今年のテーマは「市民が見た戦争」

BSテレ東では8月15日に「池上彰の戦争を考える SP2021」(午後7:00)を放送。テレビ東京系で、真珠湾攻撃、沖縄戦、昭和天皇、マッカーサー、松岡洋右、原爆、特攻、独裁者などさまざまなテーマで伝えてきたシリーズの第13弾は、BSテレ東に舞台を替えてオンエアする。

戦争が終わって今年で76年目を迎える。年々戦争体験者が減っていく中で、今年は「日本のいちばん長い日」「ノモンハンの夏」で知られる作家・半藤一利さんが亡くなった。半藤さんは少年時代に東京大空襲の火から逃れて隅田川に落ち、命を落としそうになった。それらの体験を基に、戦争文学を通して後世に残してきた。今回の番組では、東京大空襲や戦争孤児などを取り上げ、当時の半藤さんや市民が戦争でどんな目に遭い、どんな思いをしたのか、「市民が見た戦争」を届ける。

池上彰は「終戦から76年。戦争体験者が一段と少なくなる中、戦争体験をどのように継承していくのかが問われています。戦争の歴史を調べ続け、歴史探偵と自称していた作家の半藤一利さんは、晩年、自らの戦争体験を語り始めました。その思いをどう受け継ぐことができるのか、番組で模索します」とメッセージを寄せる。

福田裕昭エグゼクティブ・プロデューサーも「この番組ではこれまで幾度となく半藤さんからご協力をいただきました。今年の企画は77年前、半藤さん自身が被災された東京大空襲の現場を池上彰さんが歩きます。戦争の恐ろしさを伝え続けるために」と話している。

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