【トヨタ ハイラックスの維持費解説】ランドクルーザープラドと比較すると車検や高速道路代金などが全然違う!? ハイラックスの維持費は割高だった

日本ではあまり馴染みのないピックアップトラック。現在、国内で購入できるモデルは輸入車を除き、トヨタ ハイラックスのみとなっている。そんなハイラックスのライバルとなりそうなのは、トヨタ ランドクルーザープラドだ。ディーゼルターボエンジンやラダーフレームの採用といった共通点のある2台だが、中身は大きく異なる。ピックアップトラックならではの苦労に触れながら、2台の維持費や使い勝手の違いを解説しよう。

トヨタ 新型ハイラックス Z[2020年8月19日マイナーチェンジモデル] [photo:TOYOTA]

【ハイラックスとランドクルーザープラドサイズ比較】全長5m超えのハイラックスは日本で使うには少し大きい

ピックアップトラックはキャビンの後ろが荷台になっている小型貨物自動車のことだ。現行ハイラックスは4ドア5人乗りのダブルキャブを採用する。ランドクルーザー プラドは一般的なSUVのワゴンボディで5人乗り、7人乗りが用意されている。

ランクルプラドは全長4825mm全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm,ハイラックスは全長5340mm×全幅1885mm×全高1850mm
ランクルプラドは全長4825mm全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm,ハイラックスは全長5340mm×全幅1885mm×全高1850mm

現行ハイラックスのボディサイズが全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mm。全幅は一般的なクルマと大きく変わらず、全高2m以下のため立体駐車場に入るサイズだ。しかし、日常使いとしては市街地などの細い道では乗りにくく、雨の日の積載性など日常の使い勝手としては不便な印象も否めない。

一方、ランドクルーザープラドは全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm。ハイラックスと比較するとコンパクトで、都市部で利用するならランドクルーザープラドの方が扱いやすい。

【維持費比較】ハイラックスは毎年車検に高速道路代金も割高

次は費用面で比較しよう。ハイラックスの登録ナンバーは普通貨物車の1ナンバーで、1ナンバーの税額は排気量ではなく、最大積載量で決まる。ハイラックスは5人乗りの最大積載量0.5t以下のため、年額1万6000円だ。

一方、ランドクルーザープラドは5人乗り仕様に5人乗車時では621Lとハイラックスと大きくは変わらない。

排気量で比較すると、ランドクルーザープラドは2.5リッター超3.0リッター以下の年額5万8000円でハイラックスが割安なのがわかる。しかし、車検は普通車が新規登録から初回が3年に対して1ナンバー車は2年、以後は普通車が2年ごとなのに対して1ナンバー車は1年ごととなる。

任意保険は商品によっても違いはあるが、1ナンバー車は比較的高額になりやすい傾向にある。

また、高速料金も1ナンバーは中型料金が適用されるため、普通料金と比べて1400円程度高い。また、中型料金では休日割引も適用されないため、休日利用が多い場合にはさらに高額になることもある。

例えば首都高速道路では基本料金が普通車なら最大1320円のところ中型車だと1410円となる

【使用方法比較】山や海を存分に楽しみたいならハイラックスがオススメ

ハイラックスに搭載するエンジンは2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジンで、最高出力は150PS・3400rpm、最大トルクは400Nm/1600〜2000rpm、トランスミッションは6速ATを組み合わせる。ランドクルーザー プラド(ディーゼル)は2.8リッター直4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力177PS、最大トルク450Nmを発生する。

都市部で使い勝手の良い実用性はランドクルーザープラドの魅力だ。また乗り心地のよさや静粛性も高く、オフロード走行を犠牲にせずにオンロードでの走行性能を高めており、快適性の部分ではハイラックスよりも上回る。

多人数乗車や高速道路で長距離移動が多く、長い移動を快適に過ごしたい人にもランドクルーザープラドはおすすめだ。一方、ピックアップトラックはアウトドアや長尺物、大きなものなどを積み込む際に活躍する。アウトドアスポーツの中でも山や海を楽しみたいという人には積載能力の高さが魅力だ。

【筆者:MOTA編集部】

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