音楽史にその名を刻む偉大なアイコン、デヴィッド・ボウイの若き日の姿と“ジギー・スターダスト”誕生を描いた映画『スターダスト』が、2021年10月8日（金）よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開される。このたび、予告編に続き、場面写真が解禁となった。“ジギー・スターダスト”時代の衣装を手がけた山本寛斎が生前に語ったボウイの姿とは…⁉︎
伝説のロック・スター、デヴィッド・ボウイの若き日を描く『スターダスト』最新予告編が公開！
音楽史にその名を刻む偉大なアイコン、デヴィッド・ボウイ。 本作は、デヴィッド・ボウイのアルバム「ジギー・スターダスト」を発表する前年、若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語。のちにデヴィッド・ボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を生み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、 キャリアのターニングポイント、それに関わった人たち、そして彼の内面を描く。
監督は『大統領暗殺』（2006年）のガブリエル・レンジ。『マックイーン：モードの反逆児』（2018年）のポール・ヴァン・カーターらが製作を手がけた。『EMMA エマ』（2020年）のジョニー・フリンほか、『ハンガー・ゲーム』シリーズ（2012年〜2015年）のジェナ・マローン、『ザ・ヴォイド』（2016年）のアーロン・プール、『ジョーカー』（2019年）のマーク・マロンらが出演する。
80年代「戦メリ少女」がボウイ・教授・たけし共演の衝撃を回想する ～『戦場のメリークリスマス』4K修復版上映に寄せて～
本作でデヴィッド・ボウイ役を演じ、ミュージシャンとしても活動している俳優のジョニー・フリンは、「のちにその時代の象徴となる人物の駆け出しの時期を知ることに、ミュージシャンとして、俳優として、語り手としてとても興味がもてた。多くの人に影響を与えた人物が、ブレイクする直前、彼はどこで何をしていたのか？ この脚本は彼が渡米した数カ月間にフォーカスしているところが面白い。それは彼にとってとても大事な期間だった。そこで彼はジギー・スターダストの基となる材料を集めることとなり、結果アーティストとしてのブレイクへと繋がっていく」とコメントしている。
「デヴィッドは真の先駆者」故山本寛斎氏が語ったボウイ
2020年に亡くなった世界的ファッションデザイナーの山本寛斎は、“ジギー・スターダスト”時代のボウイの衣装を手がけていたことで知られる。1971年にロンドンで日本人デザイナーとして初めてファッションショーを開催した同氏は、70年代初頭に「ジギー・スターダスト」ツアーの衣装を手がけた後、数十年にわたり、「アラジン・セイン」ツアーの衣装をはじめ、数々のステージ衣装をボウイとともに制作してきた。同氏がデザインした袴のようなジャンプスーツや「出火吐暴威」と刺しゅうされたマントは世界に衝撃を与えた。
大島渚監督自らNYでデヴィッド・ボウイを口説き落とした！ 『戦場のメリークリスマス』大ヒットまでの道のり【原正人の伝説 8/12】
生前、同氏は米The Cut誌のインタビューで「デヴィッドは真の先駆者で、当時の音楽界に波風を立てていた。彼のエネルギーは、世界に飛び出したいという私の願望と共鳴したんだ。デヴィッドは、私のデザインに込められたエネルギーが自分のエネルギーにつながると感じていたのだと思うよ。彼は、私の服を着てステージに立てば、観客から強い反応が得られることを知っていた。」と、自身のデザインにボウイが惹かれた理由を話した。
すべての“御法度”を破った男・大島渚！ 松竹BL映画の系譜を継ぐ二部作『戦場のメリークリスマス』と『御法度』
また、同氏は日本滞在時のボウイとの思い出を語っている。
「いつのことか正確には覚えていないけれど、デヴィッドが日本公演中に、息子のゾウイ（映画監督のダンカン・ジョーンズ）を連れてきたことがあった。その日、私は原宿のスタジオでデヴィッドの衣装の試着をしていたのですが、その試着中に、ゾウイと私の娘は、近くにある有名な玩具屋キデイランドに出かけたよ。デヴィッドはいつも優しくてユーモアがあって、良いお父さんって感じだったよ」と語った。
『スターダスト』は、2021年10月8日（金）よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。
あのデヴィッド・ボウイを支えたギタリストに迫るドキュメンタリー『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』は“ボラプ”ファンも必見
