福山のスーパーが苦境の生産者支援 商品を購入しスタッフへ

新型コロナの影響で食品などの生産者も苦境に陥っています。

そんな生産者を支援したいと福山市のスーパーがある取り組みを始めました。

【エブリイ緑町店】

「家族のみなさんで食べてくださいね」

福山市内のスーパーでは、仕事を終えたスタッフに食品が配られていました。

餃子にホルモン、ジュースなど5種類すべて無料です。

【スタッフ】

「とてもありがたいです。1人暮らしなので本当に助かっています」

【スタッフ】

「みんなで仲良く家族と食べたいです」

福山市に本部を置く地元スーパー大手のエブリイ。

この夏、新型コロナの影響で行き場を失った食品などを生産者支援として購入し

およそ4300人のスタッフに支給する取り組みを始めました。

その総額、およそ8000万円です。

【エブリイ永谷真次取締役】

「コロナで売れないという困ってる部分に

僕らが何とかしたいという思いに直結できれば」

取り組みを知り、支援を求めた企業があります。

【三次ワイナリー山縣隆社長】

「我々もちょっと飲食店さんに納入する業者として

大変出荷量が落ち込んで苦労していたものですから」

三次市にある三次ワイナリー。

毎年およそ160キロリットルのワインを出荷していました。

しかし、首都圏などの飲食店向けが大幅に減少。

家飲み需要に向け低価格ワインなども販売しましたが

出荷量はコロナ前に比べおよそ2割減りました。

先月、三次ワイナリーにエブリイの担当者の姿がありました

【三次ワイナリー山縣隆社長】

「全部手摘みでですね。ひと房ひと房丁寧に摘んでやってますので」

エブリイは、ワインやぶどうジュース合わせて700本を購入。

香川県の店舗や福山市の本部スタッフに配られました。

この取り組み支援だけではなく、生産者は新たな販路開拓のきっかけに、

エブリイは新たな生産者とのつながりができるというメリットもあるということです。

【三次ワイナリー山縣隆社長】

「三次の食文化ワイン文化を発展するよう頑張って行きたいと思っているので

これからも縁をもらえるよう頑張っていきたい」

【エブリイ永谷真次取締役】

「まずはみなさんこの地域での元気を取り戻していただいて

共にですね商売がさせていただければなというのが一番の願いです」

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