日本ハム・中田翔〝暴行の顛末〟後輩たちの不満は爆発寸前だった…

バットを見つめる中田翔

日本ハムは11日に、中田翔内野手(32)がチームメートへの暴力行為があったとして自宅謹慎、出場停止処分を科したと発表した。今季は開幕からの不振などで二軍落ちも経験した主砲。そんな中で起きた今回の事件は、一体何がきっかけで、どのような顛末だったのか。

チーム事情に詳しい球界関係者は「被害に遭った選手は、昔から中田選手とも仲の良いX選手だと聞きました。普段から、ほかの後輩選手同様、中田選手特有の〝イジリ〟を受けていて、今回もその延長線上の出来事だったとか…。ただ、度が過ぎてしまったようです」と、舞台裏を明かした。

また、ほかの球界関係者も「中田選手のことは慕っていても、冗談で小突いたり絡んだりする、いわゆる〝かわいがり〟のようないじり方には常々不満を抱いている選手も増えてきたようで…。今回はその我慢が限界を迎えて中田君に食ってかかってしまい、大ごとになってしまったと聞いています」と、同様の事情についてを説明した。

中田特有のスキンシップ、愛情表現ではあるものの、今の時代は先輩にいじられることをストレスに感じる選手もいる。そもそも「先輩には絶対服従」といった、かつての厳しい上下関係で育っていない選手のほうが多いかもしれない。そんな後輩選手たちの中田への不満がついに爆発し、それに対して中田がブチ切れたというのだ。

前出球界関係者も「最近はおとなしい選手も増えてきた。中田君の肩を持つわけではないけど、彼のような、昭和の野球選手のようなノリでいじる時代ではなくなってきたということでしょう。自分の犯した過ちで居づらくなってくるのも確かでしょうし、球団内に居場所がなくなってしまうのではないか…」との声もあった。

なお、被害を受けた選手の症状は軽微で、その後も問題なく通常通り練習などを実施しているとのこと。チームの顔でもある中田は果たしてチームに戻ってくることはできるのだろうか。

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