ポルシェ、ロッテラーとウェーレインを2021/22年のフォーミュラEで継続起用

 ポルシェは8月11日、ABBフォーミュラE世界選手権を戦うタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームの来季ドライバーラインアップを発表。今シーズン、同チームからシリーズに出場しているアンドレ・ロッテラーとパスカル・ウェーレインを2021/22年シーズンも、引き続き起用することを明らかにした。

 日本のスーパーGT、フォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)でシリーズチャンピオンを獲得し、その後アウディでル・マン24時間を3度制したロッテラー。この39歳のドイツ人ドライバーは、今季から世界選手権に昇格したフル電動フォーミュラシリーズに、2017/18年シーズンから参戦を開始した。

 以来、4シーズンで2度のポールポジションと7回のポディウムフィニッシュ飾り、2019/20年シーズンよりシリーズに参加しているポルシェのプログラムでは『ポルシェ99Xエレクトリック』駆り、ポールポジション1回と、2位表彰台を3度経験している。

 一方、2015年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンであるウェーレインは、F1を経て2018/19年シーズンの途中からフォーミュラEファミリーとなった。

 26歳の彼はマヒンドラ・レーシングで2シーズンを過ごした後、今季からポルシェに加入。ロッテラーのチームメイトとして選手権を戦い、“シーズン7”第4戦ローマE-Prixで3位表彰台を得た。また、メキシコで開催された第8戦プエブラE-Prixではポールポジションを獲得している。

「今シーズン、チームとして大きな進歩を遂げた」と語るのは、ポルシェのフォーミュラEオペレーション責任者であるアミエル・リンドゼイ。

 彼は8月14~15日に行われるベルリンE-Prixを前に行われたアナウンスで、「アンドレ(・ロッテラー)とパスカル(・ウェーレイン)は、この前向きな発展に大きく貢献してくれた」と述べ、「“シーズン8”でも彼らと一緒に成功への道を歩めることをうれしく思う」と続けた。

 ロッテラーは「今シーズン、いくつかの注目すべき成功を収めたかもしれないが、僕たちはまだすべての目標を達成できていない」とコメント。

「だからこそ、ポルシェが僕に今シーズン以降も、チームのさらなる発展に貢献するチャンスを与えてくれたことをうれしく思っている」

 来季“シーズン8”でもロッテラーのチームメイトとなることが決まったウェーレインは、「このチームは、新参者だった僕を最初からとても歓迎してくれた。そのおかげで居心地の良さを感じている」と語った。

「僕たちは最初のシーズンで多くのことを一緒に達成し、フォーミュラEで確固たる地位を築けた。今後もこの素晴らしいチームの一員でいられることを、とてもうれしく思っているんだ」

第8戦プエブラE-Prixでポールポジションを獲得したパスカル・ウェーレイン
アンドレ・ロッテラー駆るポルシェ99Xエレクトリック(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)

© 株式会社三栄