玉城知事、会見を急きょ中止 コロナ対策「内容調整できず」

 沖縄県は11日、新型コロナウイルス対策の玉城デニー知事の記者会見を開くと通知した後、開始時間の約15分前になって、急きょ取りやめた。県は「発表事項の調整が済んでいない部分がある」と説明。報道各社は会見のために機材などを用意し、県庁内の会場の前に集まっていたが、突然の中止によって混乱した。

 県感染症対策課は午後1時過ぎに「午後4時45分から新型コロナ関連で知事会見を実施予定」と県政記者クラブの各社に連絡した。その後、同4時過ぎに会見を「午後5時15分からに変更する」として、開始時間を遅らせた。さらに、午後5時ごろになって、急きょ取りやめを発表した。

 県関係者によると、知事はワクチン接種に関する基本方針や工程表などを発表する予定だったが、発表内容の中身を巡り、庁内の幹部会議で意見がまとまらなかった。

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